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『およげ!たいやきくん』は、1975年にフジテレビの子供向けの番組『ひらけ!ポンキッキ』のオリジナルナンバーとして発表された童謡。 作詞は高田ひろお、作曲・編曲は佐瀬寿一、プロデューサーは小島豊美。子門真人が歌ったバージョンは、2016年1月現在、日本で売り上げ枚数が最も多いシングル盤(フィジカル・シングル)とされている。本項では、この曲も収録された同名のLPも扱う。 ちなみにレコード・CD等でのタイトル表記は「およげ!たいやきくん」だが、『ひらけ!ポンキッキ』で放送された同曲のアニメ映像内でのタイトル表記では「!(感嘆符)」がついていない。 == 来歴 == 1975年10月5日に『ひらけ!ポンキッキ』で初めて流された〔「たいやきくん 力泳中 毎日、まいにち十万枚 注文殺到、楽しいことばかり」『毎日新聞』1976年1月11日付朝刊、19面。〕。 この曲は当初生田敬太郎が『ひらけ!ポンキッキ』の番組内で歌っていたものだが、生田が事故に遭遇したことや、生田がテイチクと専属契約を結んだことで『ひらけ!ポンキッキ』関連のレコードを発売していたキャニオン・レコード(現・ポニーキャニオン)からのレコード発売ができなかった関係で〔長田暁二『歌謡曲おもしろこぼれ話』ISBN 4390116495、社会思想社、2002年、258-259頁。〕、1ヶ月後に子門真人へ交代。 1975年12月25日にオリジナルのシングル盤(キャニオン CX-102)がキャニオン・レコードから子門の歌唱で発売されると、翌年1月10日時点で出荷枚数150万枚・予約待ち50万枚〔、オリコン史上初のシングルチャート初登場1位・11週連続1位となり、現在までにオリコン調べで454万枚以上(オリコンにカウントされない売り上げを含めると、実際は500万枚以上〔なぎら健壱『日本フォーク私的大全』ISBN 4480034463、筑摩書房、1999年、324頁。『別冊・歴史読本(5) 懐かしの昭和・平成流行事典―2001-1945』ISBN 4-404-03005-3、新人物往来社、2002年、69頁。など〕ともいわれる)のレコード・CDを売り上げている。日本におけるシングル盤の売上記録としては未だに破られていない(2015年3月現在)。『不二家歌謡ベストテン』では1976年1月18日から13週連続1位となり、この記録は番組終了まで破られなかった。1976年の第9回全日本有線放送大賞特別賞、第5回FNS歌謡祭最優秀ヒット賞を受賞。 1976年2月16日には、キャニオン・レコードが『およげ!たいやきくん』の370万枚達成(プレス枚数〔『読売新聞』1976年2月25日付夕刊、7頁。〕または出荷枚数〔『朝日新聞』1976年2月18日付朝刊(東京)、24頁。〕)を発表する記者会見を行った〔。 ちなみに、『ひらけ!ポンキッキ』から市販されたシングルとしては2枚目である(1枚目はガチャピンの『たべちゃうぞ』)。 ヒットの要因としてはメロディの良さのほか、明確に裏付ける資料はないが、成人層にアピールした以下のような理由が俗説として語られることがある〔。 *歌詞の内容が、会社勤めを辞めて広い世界へ飛び出したいサラリーマンの気持ちを代弁していた。 *国鉄の労働組合(国労・動労)が起こした「スト権スト」で出勤の足を奪われて自宅にいることを余儀なくされた会社員が、子どもと『ポンキッキ』を視聴したため、耳に入る機会が増えた。 同名のLP(キャニオン E-1025)も1976年2月10日に発売されオリコンチャート6週連続1位、売上50万枚を記録し、「THE BEST OF DETECTIVE CONAN 〜名探偵コナン テーマ曲集〜」に抜かれるまでは、アニメ・子供番組のコンピレーションアルバム売上記録歴代1位であった。 なお、オリジナル盤シングルのB面(LPのB面1曲目)はなぎら健壱(なぎらけんいち名義)の「いっぽんでもニンジン」(作詞:前田利博、作曲:佐瀬寿一)であった。当時子供たちにはむしろこちらの方が流行ったという説もある。オリジナル盤シングルは両面ジャケットのため、両A面という見方もできる。 1992年7月1日にシングルCD化(ポニーキャニオン PCDG-00041)された〔ただし、B面は『ひらけ!ポンキッキ』の9代目お姉さん・橘いずみ(現・周栄良美)の「またね」(作詞:金子政路、作曲:勝誠二)に変更。 〕(当時のプレス枚数は5000枚〔「およげ!たいやきくん」7年ぶりに5万枚出荷 、SANSPO.COM、1999年3月24日。(インターネット・アーカイブのキャッシュ)〕)。1999年3月25日には「だんご3兄弟」のヒットに追随して5万枚が追加出荷され〔、23年ぶりにオリコンにチャートインした。 2006年にはこの曲の主人公である「たいやきくん」をかたどった変形アナログレコード(シェイプレコード)として再発された〔アナログレコードの専門ショップ 0510 およげ!たいやきくん 〕。これはオリジナル盤シングル同様「いっぽんでもニンジン」をB面としている。 2007年末、クレーンゲームの景品として「たいやきくん」のぬいぐるみが投入される〔「たいやきくん」ゲーセンで釣られ人気復活 、『産経新聞』2008年3月29日付、東京朝刊。〕と、2008年3月までに約30万個が獲得されるヒットとなり〔『読売新聞』2008年6月7日付東京夕刊、12頁。『読売新聞』2008年6月7日付大阪夕刊、1頁。〕、ポニーキャニオンにCDに関する問い合わせが殺到した〔。これを受けて2008年3月5日、「『ギネス世界記録』に日本で最も売れたシングルとして掲載された記念」としてオリジナル盤シングル同様「いっぽんでもニンジン」をB面にしたマキシシングル(ポニーキャニオン PCCG-00888)を発売した。同CDには『ひらけ!ポンキッキ』で放送された同曲のアニメ映像を収めたDVDが付属する。2008年版のDVD付きCDは約5万枚〔、携帯電話・パソコンの音楽配信では約5万ダウンロード〔『読売新聞』2008年6月7日付大阪夕刊、1頁。〕を売り上げた。 また、子門の歌でレコードが大ヒットした後(一時期)、生田は『およげ!たいやきくん』に関するインタビューには一切応じなくなったという〔。さらに時を経た2011年2月14日には、生田による再録音マキシシングルが発売された〔“およげ! たいやきくん”をオリジナル歌手の生田敬太郎がセルフ・カヴァー 、TOWER RECORDS ONLINE、2010年12月15日 17時45分。〕。 2012年4月18日、『およげ!たいやきくん by AGC38 feat.東京ブラススタイル』がリリースされた。たいやきくんに、あんこちゃんというガールフレンドができた記念として発売されるシングル。AGC38の12人の女子がアップテンポにアレンジされたスカ・バージョンにのせて歌う、従来の哀愁漂う楽曲とは一線を画した仕上がりになっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「およげ!たいやきくん」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Oyoge! Taiyaki-kun 」があります。 スポンサード リンク
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