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便器(べんき)は、人間が主に大小便の排泄に使用する衛生陶器であり、建築部材である。設置には給水排水工事を伴うため、購入や工事は衛生設備工事業者が行うのが普通であり、卸売業者や問屋やからは衛生設備工事業者や水道設備業者以外の一般には販売されないことが多かったが、最近では埋め込み等施工が困難な和式便器に対し、比較的施工が容易になった洋式便器が主流の時代になり、DIY、日曜大工で施工される事も増えた事からホームセンター等でも販売され、一般でも購入できる事ができる機会が増えたが給水排水工事には高度な知識と技術力が必要である。 世界中のあらゆる建築物、住宅や施設の便所に、設計や形態で設置されている。便器の形状や設置の仕方、汚物の処分方法は、使用されているそれぞれの国の人々の生活習慣によって違う。 小用専用の小便器と、大小用兼用の大便器がある。大便器には、トラップとよばれる水たまりを持つ水洗式の便器と、主に汲み取り式として使われる、便器に穴が空いた落下式の便器がある。 水洗式便器は、水道管を便器の給水口に接続して、流水により便器内の排泄物を洗浄する。便器の排水部は、下水道が設置されている地区では下水道に接続し、下水道が設置されていない地区では浄化槽に接続する。 水洗式便器の排水部に接続される下水管は現在は主に硬質塩化ビニル管(VU管)や強化プラスチック管(FRPM管)、ポリエチレン管(PE管)が使用されるが、古くは概ね土管と呼ばれる陶管(セラミック管)や鉛管と接続された。 水洗式便器に使用する洗浄水は上水道の他、一般住宅以外のトイレではに雨水や 井戸水の他、中水道や工業用水道などが使用される場合が多い。 便器洗浄水は、殺菌などの水処理を行う必要や濁度の基準はないが、中水道は人体と直接接しない目的や場所でしか用いることが出来ない為に手洗い付洗浄タンクは使用出来ず、密閉タンクやフラッシュバルブが使用される。 == 小便器 == 日本にある近代的な陶器製の小便器は、主に男性用で、座らずに用を足す形になっている製品がほとんどである。衛生面から跳ね返り、尿石の付着を防ぐためにトイレボールと呼ばれる洗浄薬剤を排水口付近に置いたり、水洗式小便器上部の給水管に連結した、サニタイザーディスペンサー(薬剤供給装置、Sanitizer dispenser)により薬剤を便器に供給することもある。 古い公共の施設(公園などの公衆便所や鉄道駅の構内など)では混雑時に複数人同時に並んで用が足せるように個別でない設備もあり、その場合人の立つ場所が一段高くなって、向かい側の溝に流す形になる〔便器は存在しないが、便宜上「壁式小便器」と呼ばれたりする。タイルやモルタルの壁のみがあり(仕切板が存在する場合もある)、その壁に尿が当たって下の溝に流れる形態である。〕。しかし近年は個別の設備が並んで設置されるのがほとんどである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「便器」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Toilet 」があります。 スポンサード リンク
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