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湯漬け(ゆづけ)とは、コメの飯に熱い湯をかけて食べる食事法、またはその食べ物自体を指す日本の呼称。湯漬け飯(ゆづけめし)の略。湯漬とも表記する。 これに対して、冷水をかけて食べる場合を水飯(すいはん)と呼ぶ〔平林治徳「平安時代の食生活 」生活科学2巻5号17頁〕。この項では、両方について記述する。 == 概要 == 茶漬けの原型とされる。茶漬けが一般化するのは、煎茶が日本全国で流通するようになった江戸時代中期以後とされる。 現代のように炊き上がった飯を保温する技術がなかった時代、炊き立ての飯は時間の経過ともに飯櫃の中で冷える一方だった。温度の下がった冷や飯は、水分も減少し、デンプンが老化するために、炊きたての食感が失われてしまう。この冷や飯を美味しく食べる手段として、簡便に飯の水分を補う(湯をかける場合はデンプンの再糊化をも助ける)湯漬け・水飯は有用であった。 『古事類苑』飲食部(五「飯」)には、「水飯は、夏季飯を冷水に漬け、或いは乾飯を湯又は水に浸し、和げて食するを云ふ、飯を湯漬にすることは古くより有り、湯漬は強飯を用ゐず、常の飯を用ゐしなるべし」(※原文は片仮名書き・文語体)と記され、『今昔物語集』(二八ノ二三)にも「冬は湯漬、夏は水飯にて御飯を食すべきなり」(※原文は片仮名書き・文語体)と記されている。 中世・近世において湯漬け・水飯は、公家・武家を問わずに公式の場で食されることが多かった。そのため、湯漬け・水飯を食べるための礼儀作法が存在した。平安時代に橘広相が撰したとされる『侍中群要』には、湯漬けの出し方について論じた箇所がある。江戸時代の文化9年に書かれた『小笠原流諸礼大全』には、「湯漬は洗ひ飯にして椀に盛て出すゆへ、箸にて少し中を崩して湯を七分に受くべし」とか、湯漬は最初は香の物から食し、中の湯は御飯を食べている際にはすすらずに食後にお茶ばかりを受けて飲むことなどが記されている。 懐石では、客が各自で使った飯茶碗を洗うために、お焦げに湯を注いで作った湯桶で湯漬けを作る作法がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「湯漬け」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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