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洪隠山西芳寺 : ミニ英和和英辞書
洪隠山西芳寺[てら]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [やま]
 【名詞】 1. (1) mountain 2. (2) pile 3. heap 4. (3) climax 5. critical point 
西 : [にし]
 【名詞】 1. west 
: [てら]
 【名詞】 1. temple 

洪隠山西芳寺 ( リダイレクト:西芳寺 ) : ウィキペディア日本語版
西芳寺[さいほうじ]

西芳寺(さいほうじ)は、京都市西京区松尾にある臨済宗の寺院。天龍寺の境外塔頭である。一般には苔寺(こけでら)の通称で知られる。山号を洪隠山と称する。本尊は阿弥陀如来、開山は行基と伝え、中興開山は夢窓疎石である。「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されている。
== 歴史 ==
伝承によれば、西芳寺のある場所は飛鳥時代には第31代の用明天皇の皇子である聖徳太子の別荘があり、太子作の阿弥陀如来像が祀られていたという。
奈良時代に至って、第45代の聖武天皇の勅願を得た行基が別荘から寺へと改めたと伝える。当初は法相宗寺院で「西方寺」と称し、阿弥陀如来本尊観音菩薩勢至菩薩脇侍とした。畿内49院の一つであった。
平安時代初期の806年には第51代平城天皇皇子である真如法親王草庵を結び修行をしたという。また真言宗開祖である空海が入山し黄金池にて放生会を行ったという。
鎌倉時代には摂津守中原師員が再興し、西芳寺と穢土寺に分けられた。招かれた法然によって浄土宗改宗され、本尊は金泥にされたという。
その後に親鸞愚禿堂を建立し寺に滞在している。
鎌倉幕府第5代執権であった北条時頼桜堂(おうどう)を建立したが、建武年間に再び寺は荒廃している。
室町時代に、近くにある松尾大社宮司藤原親秀(ちかひで)は、暦応2年(1339年)、当時の高僧であり作庭の名手でもあった夢窓疎石を招請して禅寺として再興した。この時に西方寺と穢土寺は統一された。もとの寺名「西方寺」は、西方極楽浄土の教主である阿弥陀如来を祀る寺にふさわしい名称であるが、夢窓疎石はこれを「西芳寺」と改めた。「西芳」は「祖師西来」「五葉聯」という、禅宗の初祖達磨に関する句に由来する〔藤田(1995)p.68〕。
1342年に北朝初代の光厳天皇が、室町幕府初代将軍足利尊氏を従えて寺に行幸
1382年に3代将軍の足利義満が西芳寺を訪れ、道服を着用し指東庵坐禅に徹宵した。その後何度も訪れ、西芳寺を模して創建したのが鹿苑寺(金閣寺)である。
応仁の乱(1467-1477)で東軍の細川勝元の陣が敷かれた。1469年に西軍の攻撃により焼失。
1485年には洪水により被災し、本願寺蓮如により再興された。
室町幕府第8代将軍の足利義政により指東庵が再建された。義政もその後何度か訪れ、西芳寺と鹿苑寺を模して創建したのが慈照寺(銀閣寺)である。
安土桃山時代の1568年には丹波国柳本氏による兵乱により焼失。織田信長天龍寺策彦周良に命じて再建させた。
江戸時代には寛永年間と元禄年間の2度にわたって洪水にも見舞われ荒廃した。元は枯山水であった荒廃した庭園がでおおわれるのは江戸時代末期に入ってからのようである。すぐそばに川が流れる谷間、という地理的要因が大きい、とされる。
幕末の1862年には公卿・政治家の岩倉具視が一時湘南亭に隠棲した。
明治維新神仏分離令廃仏毀釈により、境内地は狭められ荒廃した。
1878年に再興されている。
1928年より庭園が一般公開された。
1969年に西来堂再建。
1928年より誰でも参観できる観光寺院であったが、1977年7月からは一般の拝観を中止し、往復はがきによる事前申し込み制となっている。
単なる観光や見学ではなく読経と写経という宗教行事に参加することが条件となっている〔一般拝観中止時期等は、藤田(1995)p.70及び同p.83による。〕。
アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズは、お忍びで家族とともに西芳寺をよく訪れていたという。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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