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『流れよ我が涙、と警官は言った』(ながれよわがなみだ、とけいかんはいった、''Flow My Tears,The Policeman Said'' )は、アメリカのSF作家フィリップ・K・ディックのSFサスペンス小説。 1974年に発表され、翌1975年に ジョン・W・キャンベル記念賞を受賞した。同年のネビュラ賞最終候補にも挙がっていた。日本では1981年に友枝康子によって翻訳され、サンリオSF文庫から刊行された。1989年にハヤカワ文庫(早川書房)から『流れよわが涙、と警官は言った』の題名で再刊、2013年にハヤカワ文庫・新装版が刊行された。 パラレルワールドを手法として使った現代SFとしても評価されている〔世界大百科事典第2版「パラレルワールド」〕。 ==あらすじ== 舞台は1988年10月11日のアメリカ合衆国。ちまたでは『ジェイソン・タヴァ・ショー』と呼ばれるバラエティー番組が話題となり、常に高視聴率を維持し続けている。その番組の司会は、3000万の視聴者から愛される容姿端麗の男、ジェイソン・タヴァー。歌手でもあり俳優でもあるいわゆるマルチタレントであり、火星のコロニー住民にも存在を知られているが、その経歴などは謎に包まれており、ファンにも彼の実の姿を知るものはいない。実は彼は遺伝子操作を受けて生まれた新人類、「スィックス」と呼ばれるデザイナーベビーであった。彼らはあらゆる所に拠点を置いて生活している。彼の番組は夜中に放送され多くのファンを魅了しており、私生活も悠々自適であった。 ある日、彼は見知らぬ安ホテルで目を覚ます。気がつくと手元の身分証明書が無くなっており、馴染みのある知人やファンからも存在を忘れ去られていた。突然の理不尽な出来事に納得ができないタヴァーは、あらゆる手段を使い自分のアイデンティティを取り戻そうとする。しかし、物的な証拠は見つからず、国家のデータバンクからも存在自体が抹消されていた。本人が所持しているIDすら偽造のものであった。 彼は「存在しない男」になっていた。もはや誰も自分の存在を知らない無色透明な存在…… 自分に関する手がかりを探して行く中で警官にも追われることとなり、彼の身に次から次へと奇怪な出来事が起こるようになる。そんな中で自暴自棄になった彼が起こした行動とは。ラストは衝撃的な事実が明かされることになる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「流れよ我が涙、と警官は言った」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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