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浄法寺漆(じょうぼうじうるし)とは、主として岩手県二戸市浄法寺町を本拠として活動する漆掻き職人が、岩手県北や青森県南部、秋田県北東部の漆の木から採取した生漆(きうるし)をいう。 漆は、ウルシオールを主成分とする天然樹脂塗料であり、日本国内で使用される漆の98%以上を輸入に頼る中で、浄法寺漆は、日本一の生産量と高い品質を誇る。 == 歴史 == 平安時代に二戸市浄法寺町の八葉山天台寺〔寺伝によると、開山は奈良時代の神亀5年(728)である。〕の僧たちが使っていた「御山御器」は、漆器「浄法寺塗」のルーツとされ、地元である浄法寺産の漆が塗られていたとみられている。ただし、浄法寺地域での漆掻きの開始が記録として残されているのは、江戸時代からである。 江戸時代になると、南部盛岡藩の統制下、この地方に漆掻奉行が置かれ、漆は他領へ持ち出すことを禁じられた。漆とともに実も採取し使用するため、木を弱らせない「養生掻き」という掻き方をしていた。 明治期になると漆の需要が高まり、福井県の「越前衆」と呼ばれる漆掻き職人たちが浄法寺まで出稼ぎに来た。一本の木から一年ですべての漆を採り尽くす、「殺し掻き」の方法で採取された。 その後、昭和期から平成期にかけて、岩手県の中尊寺金色堂、京都府の金閣寺、栃木県の日光東照宮・二荒山神社・輪王寺といった、世界遺産・国宝級の文化財の修復に用いられた。しかしながら昭和20年代には3百人あまりいた漆掻き職人も、平成期に入ってからわずか20人ほどとなり、職人の高齢化も著しくなっている。 「日本うるし掻き技術保存会」は、国の選定保存技術「日本産漆生産・精製」技術の保存団体に認定され、文化庁の支援を受け、若手研修生への指導を実施している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「浄法寺漆」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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