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『浅草紅団』(あさくさくれないだん)は、川端康成の長編小説。旧漢字表記では『淺草紅團』。全61節から成る。川端が30歳から31歳にかけての執筆作で、昭和初頭の浅草の人間模様を見聞記風・叙景詩風に描いた作品である〔保昌正夫『新潮日本文学アルバム16 川端康成』(新潮社、1984年)〕。昭和モダニズム文学とも呼ばれ〔「カバー解説」(文庫版『浅草紅団/浅草祭』)(講談社文芸文庫、1996年)〕、この作品の影響で、浅草を訪れる人々が増えるという浅草ブームが起きた〔川端康成「『浅草紅団』について」(文學界 1951年5月号に掲載)〕。 姉を捨てた男への復讐のために、浅草の街をさまよう不良少年少女パフォーマンス集団「浅草紅団」首領の中性的美少女に案内され、浅草の裏社会に生きる人々の有様を綴る「私」のルポルタージュ風な物語。関東大震災以降の都市の街並、浮浪者、乞食、娼婦、ポン引き、踊子、見世物小屋、エログロ・ナンセンスなどの美と醜が混在する風俗、新旧の現象が、世界恐慌から昭和恐慌の波が押し寄せる不穏な空気感を背景に、抒情的な目線で描かれている。 == 発表経過 == 先ず1929年(昭和4年)、『東京朝日新聞』夕刊12月12日号から翌1930年(昭和5年)2月16日号まで37回にわたり連載された(挿画:太田三郎)。数か月間休止を経た続きの38回以降は、雑誌『新潮』9月号(第27巻第9号)に38節から51節が「浅草赤帯会」と称して掲載され、雑誌『改造』9月号(第12巻第9号)に52節から61節が「浅草紅團」と称して掲載された。 以上の61回分をまとめた単行本『浅草紅團』は、同年1930年(昭和5年)12月5日に先進社より刊行された。なお、これに先立つ同年5月8日にも、途中までが『モダン・TOKIO・圓舞曲』に収録された。文庫版は講談社文芸文庫より刊行されている。翻訳版は2005年(平成17年)にAlisa Freedman訳(英題:The Scarlet Gang of Asakusa)によりアメリカで行われている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「浅草紅団」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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