翻訳と辞書
Words near each other
・ 浮世亭三吾・美ゆる
・ 浮世亭三吾・美ユル
・ 浮世亭出羽助
・ 浮世亭出羽助・八丈竹幸
・ 浮世亭夢丸
・ 浮世亭夢若
・ 浮世亭柳平・とん平
・ 浮世亭歌楽
・ 浮世亭歌楽・ミナミサザエ
・ 浮世亭雲心坊
浮世叩
・ 浮世床
・ 浮世根問
・ 浮世比丘尼
・ 浮世物語
・ 浮世絵
・ 浮世絵 太田記念美術館
・ 浮世絵 女ねずみ小僧
・ 浮世絵・女ねずみ小僧
・ 浮世絵博物館


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

浮世叩 : ミニ英和和英辞書
浮世叩[うきよ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

浮世 : [うきよ]
 【名詞】 1. fleeting life 2. this transient world 3. sad world
: [よ, せい]
 【名詞】 1. world 2. society 3. age 4. generation 

浮世叩 ( リダイレクト:胸叩 ) : ウィキペディア日本語版
胸叩[よ, せい]

胸叩、または胸叩き胸敲(むねたたき)は、中世近世12世紀 - 19世紀)の日本に存在した民俗芸能大道芸の一種であり、およびそれを行う者である〔''胸叩き''デジタル大辞泉コトバンク、2012年9月11日閲覧。〕〔''胸叩き''大辞林 第三版、コトバンク、2012年9月11日閲覧。〕〔小山田ほか、p.142.〕。物乞いの一種であるとされ、歳末に上半身裸で胸を叩き「祝い言」を叫ぶという門付をして、金品を得た〔〔。一種の予祝芸能である。冬の季語〔『胸叩 』 - Yahoo!百科事典、2012年9月11日閲覧。〕。
== 略歴・概要 ==
「胸叩」は、上半身裸の人物が、自らの手で自らの胸を叩き、騒がしく叫びながら民家等をめぐり歩く、という芸能である〔岩崎、p.32.〕。『絵巻物と民俗』の五来重によれば、そもそも「胸叩」は「山伏苦行」の姿であるという〔五来、p.251-252.〕。
室町時代15世紀末の1494年(明応3年)に編纂された『三十二番職人歌合』の冒頭には、「いやしき身なる者」として、「鉦叩」とともに「胸たたき」(胸叩)として紹介され、粗末な編笠を被り無精髭を生やし、上半身裸で地面に座り込む姿が描かれている〔。この歌合に載せられた歌は、
* 宿ごとに 春まゐらむと ちきりしは 花のためなる むなたゝきかな
というもので、門付で訪れる家々で「春まゐらむ」(「春が来るだろう」の意)と予祝して回る「胸叩」を歌っている〔阿部、p.122-123.〕。五来重によれば、この時期の「胸叩」は、本来の「山伏の苦行」であることが忘れられてしまっている段階である、という〔。同歌合に描かれる腰につけた容器状のものは「餌畚」(えふご、鷹狩の際に鷹の餌や弁当を入れる容器)である〔。
国史大辞典』(吉川弘文館)では「胸叩」を「節季候」(せきぞろ)とイコールであるとし、『日本国語大辞典』(小学館)では「節季候の類」としている〔。確かに「胸叩」の唱える「祝い言」に「節季候」があるが、「節季候」の芸能者たちはみな覆面をしており、衣裳・装束、人数編成等も大きく異なっている〔、2012年9月11日閲覧。〕〔、2012年9月11日閲覧。〕。『日本国語大辞典』によれば、「胸叩」は、歳末の物乞いの一種で、胸を叩き「節季候」と唱えながら門付をし、金品を乞う者であるとする〔。『郷土史大辞典』も、中世の「胸叩」が戦国時代・江戸時代の「節季候」の前身であろうと記述している〔郷土史、p.985.〕。「節季候」は、近世になって登場したが、歳末に上半身裸で胸を叩く「胸叩」は、近世になっても「節季候」と平行して続いており〔〔、「胸叩=節季候の前身」説は、「胸叩」の大道芸、正月に手を叩く祝言芸との混同ではないかという指摘もある〔京都、p.61.〕。
江戸時代17世紀 - 19世紀)に入り、「胸叩」の門付は盛んに行われた〔。「胸叩」たちの芸のうちから起きた俗謡に『浮世叩』(うきよたたき)がある〔『浮世叩 』 - Yahoo!百科事典、2012年9月11日閲覧。〕〔第2巻、p.529.〕。江戸時代にあって、「浮世叩」とは、編笠を被りで拍子をとり、俗謡『浮世叩』を歌いながら行う門付、およびそれを行う者の呼称にもなった〔〔〔、2012年9月11日閲覧。〕。17世紀に現れた芸能集団「乞胸」の先駆的形態が「胸叩」である、とされる〔、2012年9月11日閲覧。〕。「乞胸」となった者たちは、そもそも武士階級であった浪人であり、慶安年間(1648年 - 1651年)に「町人階級」(職人商人)に下げられた上で、非人頭車善七の支配下に入った〔〔書評・乞胸 江戸の辻芸人 野口武彦アサヒコム、2012年9月11日閲覧。〕。1871年(明治4年)、「乞胸」の名称は廃止となった〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「胸叩」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.