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海の星の聖母(うみのほしのせいぼ ラテン語:Stella Maris) とは、聖母マリア、イエス・キリストの母マリアの古来からの呼び名である。 この呼び名はマリアがキリスト者の希望の印、導きの星としての役割を強調して来た。特に異邦人には、旧約のイスラエルを比喩的に海といい、それは、海岸線の向こうの人々と言う意味であった。いわば、政治社会や宗教的なイスラエルの境界線だった。この呼び名のもと、聖母マリアは海を旅する人や海で生計を建てる人たちの案内人そして保護者として神と人間を仲裁するものと信じられている。 聖母のこの面が海の星の呼び名は、航海によるカトリック宣教や、船員司牧、そして多くの海岸線沿いの教会に使われている。この古来からの聖母崇敬の呼び名はカトリックの世界で一般的である。 ==歴史== ''マリス・ステラ'' "海の星" とはこぐま座アルファ星 又は''北極星''、その他様々な名前で呼ばれている。その理由はこの星が古来から海上で天測航法に使われてきたからである。 これは聖ヒエロニムスがエウセビオス の書いた本をギリシア語からラテン語に訳した際に聖母マリアに充てた呼び名であり〔Richard Hinckley Allen, ''Star Names and Their Meanings'' (1899), p. 454.〕 実際は翻訳ミスであるとする意見もある。それは ヘブライ語 のミリアム(Miryam:マリアはラテン語にされたもの)は、「海のしずく」と言う意味であり、それを聖ヒエロニムスが、「海の星」(''Stilla Maris'')と訳したとするものである。しかし、 その後の写本で、「海の星」(''Stilla Maris'')はひき継がれ、そしてこれが広まったとされる。 パスカシウス・ラドベルトゥス は19世紀に海の星の聖母はキリストへの道を我々が海の嵐に揺られる波の中で転覆しないようにフォローするガイドとして記している。 その時代の聖歌に "アヴェ・マリス・ステラ"があり、("めでたし、海の星"と言う意味)、それが一般化して行った。 20世紀になると聖ベルナルド は 「誘惑の気配が起こるならば、」の中に次のように書いている 「もし、あなたが困難の、岩に翻弄されるなら、あの星を見て、聖母を呼びなさい。 あなたが誇り、野望、敵意、競争心の波に投げられるならば、あの星を見て、聖母を呼びなさい あなたが、怒らなければならぬ時、貪欲にならねばならぬ時に肉体的な欲求が、、あなたの魂のもろい船を激しく攻撃したら、あの星を見て、聖母を呼びなさい。」〔Hom. II super "Missus est," 17; Migne, P. L., CLXXXIII, 70-b, c, d, 71-a. Quoted in Doctor Mellifluus 31〕 教皇ピウス7世は回勅に聖ベルナルドの文書を引用して、次のように書いている。 「この’聖母’は’海の星’を意味している」 「これは見事に聖母に適している…光が星の明るさを減らさないで、そして、彼女の生んだ御子も聖母の処女性の美しさを曇らせなかった。」〔Bernard of Clairvaux quoted in Doctor Mellifluus 31〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「海の星の聖母」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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