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海兵遠征部隊(かいへいえんせいぶたい、Marine Expeditionary Unit、MEUとは、アメリカ合衆国海兵隊の海兵空地任務部隊 (MAGTF) の一種。常設されている最小規模の部隊で、海兵遠征旅団(Marine Expeditionary Brigade、MEB)よりも小さく、危機対応特別目的海兵空地任務部隊(SPMAGTF)よりも大きい。 他の日本語訳には、''海兵隊遠征大隊や''海兵機動展開隊''〔平成18年版 防衛白書 第4章 日米安全保障体制の強化 。防衛省政策会議 議事要旨 平成22年2月9日(火) 〕がある。なお、以前は''海兵両用部隊''(MAU: Marine Amphibious Unit)と呼ばれていた。 )よりも小さく、危機対応特別目的海兵空地任務部隊(SPMAGTF)よりも大きい。 他の日本語訳には、''海兵隊遠征大隊や''海兵機動展開隊''〔平成18年版 防衛白書 第4章 日米安全保障体制の強化 。防衛省政策会議 議事要旨 平成22年2月9日(火) 〕がある。なお、以前は''海兵両用部隊''(MAU: Marine Amphibious Unit)と呼ばれていた。 == 概要 == 海兵遠征部隊(MEU)は、増強された海兵隊歩兵大隊を基幹として、混成ヘリコプター飛行中隊、兵站部隊、そして司令部部隊より編成されている。指揮官は海兵隊大佐、総兵員は約2,200名で、アメリカ陸軍の旅団戦闘団のほぼ半分の規模、日本の陸上自衛隊では連隊戦闘団(RCT)に相当する。 MEUの特徴は、このような低い階梯において、航空・地上戦闘部隊と兵站部隊とを統合し、独立した作戦行動能力を有する戦闘単位として常設したことにある。〔アフガニスタンでの戦闘中、アメリカ陸軍は、歩兵中隊に榴弾砲1門と兵站分遣隊、民事部隊を配属し、独立行動可能な中隊戦闘群として組織することで良好な実績を上げているが、これはあくまで臨時編成であり、しかも、航空戦闘部隊は統合されていない。〕MEUの地上部隊は、1個歩兵大隊を基幹として、砲兵・戦車・工兵などの各兵科を加えた諸兵科連合部隊であり、独立した作戦単位として戦闘可能である。MEUはまた、部隊を空中機動させ、また直援火力として期待しうる規模の航空戦力を有している。また、MEUは、独自の兵站部隊によって、15日間に渡って完全に独力での作戦行動が可能となっているが、長期間にわたって、その火力の全力を発揮し続ける正規戦に対応する能力は備えていない。 このように、小規模の部隊で統合作戦能力を実現したことにより、MEUは、アメリカ合衆国の政治指導者に対し、地域紛争、さらには戦争以外の各種活動について、まったく新しい選択肢を提供できるようになった。MEUは、海軍の遠征打撃群 (ESG) に組み込まれることで、これらの事態に対処するための最善の即応兵力となる。このとき、MEUはESGの揚陸艦に乗艦して、洋上機動によって紛争地域の沖合いまで進出し、上陸用舟艇および航空機によって上陸、展開する。この際、MEUの航空兵力およびESGの艦対地火力がMEUの展開を援護し、また、ESGの護衛艦は、イージスシステムによって、地対地ミサイルから有人攻撃機に至るまでの航空攻撃から、地上に展開したMEUを防衛することができる。これにより、アメリカ軍は、紛争の早期の段階で、沿岸域から地上の戦闘空間の全域にわたって支配を及ぼし、また、後続部隊のための橋頭堡を確保できる部隊を迅速に配備する能力を手に入れた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「海兵遠征部隊」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Marine expeditionary unit 」があります。 スポンサード リンク
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