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海南長鼓山古墳(ヘナム ちょうこさんこふん/ジャンゴサンゴブン)は、大韓民国(韓国)全羅南道海南郡北日面方山里にある長鼓墳(前方後円形墳)。全羅南道記念物第85号に指定されている(指定名称は「해남방산리장고봉고분(海南方山里장고봉古墳)」)〔。 朝鮮半島南部には長鼓墳10数基が分布し、日本に多く存在する前方後円墳との関連が指摘されるが、本古墳はそのうちの1基になる。 == 概要 == 朝鮮半島南端、海南郡南東部において海岸から1キロメートルほど入った標高約30メートルの丘陵上に位置する。朝鮮半島南部の前方後円形墳10数基のうち最南端の古墳であり、かつ76メートルという墳丘長はそれらのうちで最大規模になる。現在までに本格的な発掘調査は行われていない〔。 前方後円形をなす墳丘は、主軸を南北線とし前方部を北に向け、後円部を平野部に向ける。墳丘は日本の前方後円墳に対して比較的急斜して築造される。前方部北方10メートル並びに後円部南側にはそれぞれ平坦面があり、その削平土を盛り土としたと推測されている。現在までに後円部墳頂・前方部墳頂に現代墓、また墳丘東側に道路が設けられた関係でやや変形を受けているが、全体的に墳丘は旧態を良く遺存した状態である。埋葬施設は横穴式石室(現在は非開口)で、石室内側にベンガラ(弁柄)を塗るという倭(日本)系の要素は一部に見られるが、玄室平面形は細長方形でかつ羨道が細長く発達しており、全体的に見ると独特な構造が採用されている。 以上の墳形・石室構造から、築造時期は5世紀第4四半期から6世紀第1四半期頃と推定される〔韓国全羅道地方の前方後円墳調査 (國學院大學)。〕。この時期の古墳としては、日本の同時期の古墳に比しても大規模な部類に相当する〔。一帯は平野が狭く農業生産力のある地域ではないが、海上交通の要衝であり、被葬者はそうした海上交通を掌握する地位にあったと推測される。また周辺一帯に長鼓山古墳以前の在地系古墳の系譜はなく、突如出現する長鼓山古墳に続く形で龍日里葺石円墳・新月里葺石方墳・外島石棺墓などの倭系要素を持つ古墳群が形成されており、これら古墳群の有機的結合の様子が指摘される。 古墳は1986年2月7日に全羅南道記念物第85号に指定された〔해남방산리장고봉고분(海南方山里장고봉古墳) (大韓民国文化財庁)。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「海南長鼓山古墳」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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