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海坂藩(うなさかはん)は、藤沢周平の時代小説に登場する架空の藩。 藤沢周平は、架空の藩を舞台として、おもに下級武士を主人公とする小説を多く著した。その藩の名としてしばしば与えられたのが「海坂藩」である。藤沢によってこの藩のモデルについての明言はされなかったが、藩や城下町、領国の風土の描写は、藤沢の出身地を治めた庄内藩とその城下町鶴岡がモチーフになっていると考えられている。 == 来歴 == 海坂(うなさか)という言葉について藤沢は、水平線が描くゆるやかな弧をそう呼ぶと聞いた記憶があるとし、「うつくしい言葉である」と紹介している〔「『海坂』、節のことなど」(原掲載誌は『別冊文藝春秋』昭和57年4月1日号)。『小説の周辺』(文春文庫)p.220所収〕。藤沢は、一時期俳句を投稿していた句誌『海坂』(百合山羽公、相生垣瓜人主宰)からその名を借用し、作品の舞台となる世界に海坂藩の名を与えた〔「『海坂』、節のことなど」、文春文庫版pp.219-220〕。 海坂藩の初出は短編「暗殺の年輪」(1973年)。こんにち「海坂藩」は藤沢の描く架空の小藩の代名詞のように見なされており、小藩を舞台にした一連の作品が「海坂もの」と呼ばれることがある。しかし、実際には「海坂藩」と舞台が明記されるのは隠し剣シリーズ(1976~80年)など初期に著された短編作品と、長編ではじめて「海坂藩」が明示された『蝉しぐれ』(1986年)以後の作品のいくつかであり、藩名が明示された作品はむしろ少ない〔上掲外部リンク中「たーさんの部屋」〕。地方の藩を舞台とした長編『風の果て』『三屋清左衛門残日録』や、東北の小藩の出身者を主人公とする『用心棒日月抄』シリーズでも藩名は明かされないままである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「海坂藩」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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