|
【名詞】 1. undersea cable 2. submarine cable =========================== ・ 海底 : [はいてい, かいてい] 【名詞】 1. bottom of the ocean ・ 海底ケーブル : [かいていけーぶる] 【名詞】 1. undersea cable 2. submarine cable ・ 底 : [そこ, てい] 【名詞】 1. bottom 2. sole ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana) ・ ブル : [ぶる] 【名詞】 1. bull 2. (n) bull
海底ケーブル(かいていケーブル、英:submarine cable)は、海底に敷設または埋設された電力用または通信用の伝送路一般を指す。ここでは通信用ケーブルについて述べる。海底ケーブルは昔から国際通信ネットワークとして重宝された。しかし民間資本であるため必ずしも細かな実態は公にならない。ケーブルを傷つけないよう必要に応じて漁協などには具体的な敷設域が通知される。現在の概略的な敷設状況はインターネット上で見ることができる〔Greg's Cable Map 〕。いまや北極海航路までもが敷設に利用されている。 水圧への耐圧力と耐水性、さらにサメなどの水棲動物による噛みつきに耐える強度が得られるまでには、かつての銅線仕様も、新たな光ケーブルも、それぞれの開発において多くの試行錯誤がなされた。この点いかに工夫を凝らしても、第一次世界大戦にあったような人為切断や東北地方太平洋沖地震にあったような津波被害までも避けることはできない。 今日、世界の海に張り巡らされた海底ケーブルは国際間の電話やファクシミリ、テレビ中継においてインテルサットの静止衛星経由に比べエコーが気にならない高品質が認められる。これは衛星に比べ距離が短くて済むという利点により生じている。但し、ケーブルを敷設する際に膨大なコストが掛かる点が短所である。 2003-2013年にわたる供給シェアの半分近くをアルカテル・ルーセントが占めている。かつてAT&T のケーブル部門であった''TE SubCom'' が2位で3割。NECが12%を生産している。〔:en:Submarine Telecoms Forum ''Submarine Telecoms Industry Report '' Issue 2, 2013年3月 25ページ〕一方、光ファイバーケーブルへの投資は2001年がピークであった〔''Submarine Telecoms Industry Report'' 18ページ〕。シェアの資料は2001年が調査の対象外である点を考えて利用されたい。 ==通信技術== ケーブルの構造や材質は時代とともに移り変わってきた。戦後しばらくは同軸ケーブルが、今では光ファイバーケーブルが、国際通信の主役として利用されている。通信線を保護するために耐水性のPEが巻かれ、また水圧や海流による擦れに対しては通信線の周囲をワイヤーを何重にも巻くことで対処している。勿論、絶縁処理も施されている。 架空または地中ケーブル同様に、どちらも伝送のために中継器と呼ばれる信号の増幅装置を設置する必要がある。中継器は電信ケーブルの時代から存在し〔英国官庁図書出版局(1971)p63によれば、英国のケーブルで最初に中継器が使われたのは1924年であった。〕、現代でも、同軸ケーブルは数キロメートル単位、光ケーブルは数十キロメートル単位で設置されている(光ファイバーは損失が小さいので、同軸ケーブルと比較して中継器の間隔を広くできる)〔村上「光海底ケーブル通信システムの現状と動向」、IEEE Journal vol.123 No.4 pp.208-211〕。同軸ケーブル、光ケーブルともに、中継機用の電力送信の伝送路も持つ〔石崎「光海底ケーブルの最新の技術」IEEE Journal vol.123 No.4 pp.220-223〕。光ファイバーケーブルの中継器は、初期のころはケーブルからの光信号を電気信号に変えてから増幅させ、再び電気信号を光信号に戻して出力するという再生型中継器が一般的であったが、1980年代後半に、光信号を電気信号に変えることなく増幅させる光ファイバー増幅器が開発され、1990年代から実用化されている〔青木「光海底ケーブルシステム用光伝送装置および関連技術」、IEEE Journal vol.123 No.4 pp.216-219〕。 2地点間を結ぶだけでなく障害発生時にも継続的に利用できるように、ケーブルルートをリング状に構成する点など、ノード面においても他のケーブルと同一の工夫がされている。日本の周囲は、国内通信用に沿岸部や離島を接続している国内ケーブルと、外洋ケーブルが張り巡らされている。外洋ケーブルは沖縄具志頭、神奈川二宮などにある海底ケーブル陸揚(りくあげ)局で終端され、日本国内の通信伝送路に接続される。アメリカがフィリピンと結んだ初めての太平洋横断ケーブルの日米分界点は父島にあった(ちなみにイギリスの世界一周ルートは大まかに南米/オセアニア/南シナ海であり、そのまま欧州側のテリトリーとなっていく)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「海底ケーブル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|