翻訳と辞書
Words near each other
・ 海牛目
・ 海牛類
・ 海物園
・ 海物園跡
・ 海物語
・ 海物語 ラッキーマリンシアター
・ 海物語シリーズ
・ 海犬養門
・ 海狗腎
・ 海狸
海狸香
・ 海猟
・ 海猫
・ 海猫 (八代亜紀の曲)
・ 海猫沢めろん
・ 海猿
・ 海猿 UMIZARU EVOLUTION
・ 海猿 ウミザル
・ 海獅
・ 海獣


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

海狸香 : ミニ英和和英辞書
海狸香[かいりこう]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

海狸 : [びぜばぜ]
 (n) beaver
: [たぬき]
 【名詞】 1. raccoon dog 2. tanuki (Nyctereutes procyonoides)

海狸香 : ウィキペディア日本語版
海狸香[かいりこう]
海狸香(かいりこう)は、ビーバーの持つ香嚢から得られる香料である。
カストリウム (Castoreum) とも呼ばれる。
ビーバーはオス、メスともに肛門の近くに一対の香嚢を持っており、香嚢の内部には黄褐色の強い臭気を持つクリーム状の分泌物が含まれている。
この分泌物を乾燥させて粉末状にしたものが海狸香である。
これをアルコールに溶解させてチンクチャーとしたり、有機溶剤で抽出してレジノイド、さらにアルコールで抽出してアブソリュートとして使用する。
ビーバーにはヨーロッパビーバーとアメリカビーバーがいるが、どちらも同じように海狸香が得られる。
海狸香の使用の歴史は、麝香霊猫香龍涎香といった他の動物性香料に比べるとずっと新しい。
19世紀まではビーバーを毛皮を獲るために捕獲する際に、捕獲罠に塗る誘引剤として使用されていた。
その後、香水用素材としての有用性が認められ、商業取引されるようになった。
レザーノートと呼ばれる皮革様の香りを出すために香水に主に使用されていた。
ビーバーが乱獲により著しく生息数が減少したため、一時期絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)により取引が禁止された。
そのため合成香料による代替が進められ、高価であることもあって使用量は少なくなっている。
ヨーロッパビーバー由来の海狸香とアメリカビーバー由来の海狸香では若干香りの質が異なっているとされる。
ヨーロッパビーバー由来のものの方が皮革様の香りが強く品質的には高いとされている。
アメリカビーバー由来のものは樹脂様の香りがする。
この香りの違いは、ビーバーの食性の違いによるものという説がある。
毛皮を獲るために捕獲されたビーバーは主にアメリカビーバーのものであったため、市場での流通量はアメリカビーバー由来のものの方が多かった。
成分はクレオソールグアイアコールなどのフェノール系化合物が特徴である。
また、カストラミンをはじめとするキノリジジン骨格を持つ一群のアルカロイドが含まれている。
その他、トリメチルピラジンテトラヒドロキノキサリンなどのヘテロ芳香族化合物が含まれている。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「海狸香」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.