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海禅院(かいぜんいん)は、和歌山県和歌山市和歌浦中にある日蓮宗の寺院である。 == 歴史 == 1649年(慶安2年)、徳川家康の三十三回忌の際、養珠院(お万の方)が、妹背山に法華経を書写した経石を納めた石室を造り、その上に小堂を建てたのが創始である。養珠院に賛同した後水尾上皇や庶民など、身分を問わず全国から経石を集めて総数は20万個になったという。 養珠院の没後、1653年(承応2年)に紀州藩主徳川頼宣は、小堂を二層の多宝塔に改築し拝殿と唐門を建立した。その後、養珠寺の末寺になり、紀州徳川家の庇護を受けていたが明治維新で江戸幕府が滅亡すると禄を失い荒廃していき、檀家のない海禅院は多宝塔を残すのみとなった。 明治時代に紀州徳川侯爵家の意向で、海禅院は本山報恩寺の末寺となった。 1967年(昭和42年)2月14日、和歌山市指定文化財となった。 報恩寺並びにその檀家有志が1994年(平成6年)から1996年(平成8年)まで3年掛かりで痛みの激しかった多宝塔を解体修理した。 2002年(平成14年)、報恩寺執事長兼海禅院住職となった松本惠昌は、市民団体 *妹背山護持顕彰会を設立し、2004年(平成16年)に養珠院が埋めた経石の再調査を行い、過去に発見された分を含め15万個以上が存在することを確認した。家康だけではなく戦死した国内の多くの人々を供養する意志があったことが、石箱に刻まれた銘文から判明した。また、 *妹背山護持顕彰会が経王堂を再建した。 *妹背山護持顕彰会は市民団体であり、海禅院に帰属する団体ではない。 2008年(平成20年)6月24日に三断橋と共に妹背山が、和歌山県指定文化財名勝・史跡和歌の浦として指定された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「海禅院」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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