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上海海軍特別陸戦隊(しゃんはいかいぐんとくべつりくせんたい、旧字体:上海特別陸戰隊)とは、大日本帝国海軍が上海に権益保護のために駐留させていた陸戦隊のことである。第一次上海事変、第二次上海事変で激しい市街戦を行った。1932年(昭和7年)以降、日本海軍唯一の常設の陸上戦闘部隊となった。略称は上陸(しゃんりく)〔雨倉孝之 『帝国海軍士官入門』 光人社〈光人社NF文庫〉、2007年、83頁。〕。 ==沿革== ===誕生前=== 20世紀前半、日本は他の列強と同様に上海共同租界に多くの居留民を住まわせていた。日本は、居留民等の権益保護のために第一遣外艦隊を上海に駐留させていたが、当初は地上部隊は常駐させていなかった。地上部隊が必要な場合は、艦隊の乗員で編成した陸戦隊を上陸させるのを原則とし、それで不十分な時に日本本土から鎮守府で臨時に編成した特別陸戦隊や陸軍部隊が適宜派遣されていた。 しかし、1920年代半ばから、軍閥間の抗争の影響で上海周辺の情勢悪化が目立ち始め、地上部隊が不十分でないかと懸念されるようになった。そのため、呉鎮守府などでは特別陸戦隊を速やかに派遣できるよう準備するようになった。 1927年(昭和2年)2月に国民党軍の北伐で上海付近の戦闘が始まると、軽巡洋艦「天龍」と第18駆逐隊により呉鎮守府特別陸戦隊1個大隊(300人)が上海に派遣された。3月上旬には佐世保鎮守府と横須賀鎮守府からも各1個大隊(計500人)が派遣され、艦船陸戦隊とともに防護巡洋艦「利根」艦長の植松練磨大佐指揮の下で5個大隊(1400人)の連合陸戦隊を編成した〔当初は、刺激を避けるため、武器を携帯しない「警戒隊」として一部のみを上陸させた。〕。その後も増派があり、ピーク時には特別陸戦隊2300人と艦船陸戦隊2000人に達した〔『中国方面海軍作戦(1)』、185頁。〕。これらはイギリス軍6600人やアメリカ軍2800人、フランス軍500人とともに警備に就き、上海クーデターなどの間、敗残兵の武装解除や租界侵入阻止を実施した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「上海海軍特別陸戦隊」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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