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海軍乙航空隊(かいぐんおつこうくうたい)は、日本海軍の部隊の通称。航空機を用いて作戦を実施する「甲航空隊」とは対極をなし、航空機を持たず、航空基地を防衛し、支援システムを保有する陸上部隊である。 ただし乙航空部隊とは便宜上の区分名で正式呼称ではない〔戦史叢書102陸海軍年表 付・兵器・兵語の解説337頁〕。 == 概要 == 海軍が1944年7月10日に導入した空地分離方式に伴い編制された。導入の必要性はもともと認められていたが、いずれの決戦方面でも航空兵力を集中させなければならなくのに基地員、物件をその都度移動させていては間に合わないという作戦上の要求から源田実参謀が中心となり導入した。この方式によって壊滅的な兵力の状況下でも移動集中が可能になり作戦がなんとか実施可能になった。〔戦史叢書45大本営海軍部・聯合艦隊(6)第三段作戦後期 p286-288、戦史叢書37海軍捷号作戦(1)台湾沖航空戦まで72-73頁〕。基地任務を主とする乙航空部隊は飛行戦隊を有しない航空隊で地名、方面名を冠した〔戦史叢書102陸海軍年表 付・兵器・兵語の解説337頁〕。 その第一陣として、航空母艦と艦載機の指揮権を分離することが計画され、3個航空戦隊で実施された。次に、航空隊を細分化し、「特設飛行隊」の組み合わせ運用が昭和19年3月より始まった。好例が「あ号作戦」時の「八幡部隊」や「台湾沖航空戦」時の「T攻撃部隊」である。19年7月の大改編を機に、海軍は無力化した内南洋3個航空隊をはじめとして、航空戦隊を編成する受け皿として乙航空隊を全面的に編成し、甲航空隊はすべて航空艦隊直率として、戦況に応じて乙航空隊指揮下に組み込めるように準備を進めた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「海軍乙航空隊」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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