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海軍生体解剖事件(かいぐんせいたいかいぼうじけん)は、1944年1月末から7月末にかけて、旧日本海軍の拠点が置かれていた西太平洋の トラック島(当時は日本の委任統治下)で、海軍所属の病院・警備隊の軍医らが、捕虜(俘虜)となったアメリカ軍関係者を「生体解剖」するなどした後に殺害した事件。トラック島事件とも呼ばれる。1947年にBC級戦争犯罪裁判(アメリカ軍グアム裁判)で裁かれた〔岩川(1982) 2月号52-74頁,3月号90-119頁,4月号314-343頁、東京裁判ハンドブック(1989) 113頁、岩川(1995) 147-162頁、井上ほか(2010) 268-282,306-312頁。〕。 == 背景 == 1943年末、トラック環礁付近で米軍潜水艦が拿捕され、海軍第4艦隊所属の第41警備隊で約50名の俘虜を管理することになった。このことが、1944年の年明け以降、トラック島で捕虜を使った人体実験が企図される契機となった〔岩川(1982) 3月号94-95、岩川(1995) 155頁。俘虜約50名のうち、2,30名は日本の輸送船に載せられ日本に向かう途中で米潜水艦に撃沈され、残る数十名はトラック島の第41警備隊、第4病院、第4艦隊司令部において殺害されたとされる(岩川(1982) 3月号104頁)。アメリカ軍は、潜水艦に撃沈された輸送船の捕虜の生き残りからトラック島に捕虜が残っているとの情報を得て調査にあたり、トラック島の事件が露見したとされる(岩川(1982) 4月号323頁)。〕。 1944年初頃、関東軍防疫給水部(731部隊)石井四郎軍医少将らは人体実験に基づく研究成果を発表し、多数の博士号取得者も出していた。これに触発されて、海軍でも医務局・軍医官の指揮系統を通じて、捕虜を使った人体実験による医学上の研究が試みられていたとされる〔岩川(1982) 3月号105頁、岩川(1995) 153-158頁、井上ほか(2010) 271-273,281-282頁。〕。 また1944年2月以降は、トラック島はアメリカ軍の大規模な空襲を受け、多数の死傷者を出したため、捕虜への報復感情が高まっていたとされる〔岩川(1982) 3月号 102-103頁、井上ほか(2010) 271,308-309頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「海軍生体解剖事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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