|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 海辺 : [かいへん, うみべ] 【名詞】 1. beach 2. seashore ・ 辺 : [へん] 【名詞】 1. (1) area 2. vicinity 3. (2) side (of triangle, rectangle, etc.) 4. (3) circumstances ・ 叙 : [じょ] 1. (n,vs) relation 2. narration 3. description ・ 叙景 : [じょけい] 【名詞】 1. scenery 2. description
「海辺の叙景」(うみべのじょけい)は、つげ義春による日本の漫画作品。1967年9月に、『ガロ』(青林堂)に発表された全27頁からなる短編漫画作品である。 == 解説 == 若い男女のさりげなくも淡い出会いを描いた名品。つげらしい屈折した男女関係が陰影深く千葉県大原の海岸を舞台に淡々と描かれる。独自の叙情性と仄暗さを内包し、つげの作品中でも、まとまりのとれた印象的な秀作として評価が高く、『ねじ式』に次ぐほど熱狂的なファンの支持を受けている。つげはここに「チーコ」とともに初めて大人の男女の関係を描いた。こうした「恋愛もの」はそれ以前の他の漫画家の作品にも描かれたことはなく、新しかったとつげ自身も回想している〔つげ義春漫画術(下巻)(つげ義春、権藤晋著 1993年ワイズ出版)〕。この年には、つげにしては多作で以下のつげを代表する7作品が発表されている。 * 「通夜」(1967年3月) * 「山椒魚」(1967年5月) * 「李さん一家」(1967年6月) * 「峠の犬」(1967年8月) * 「海辺の叙景」(1967年9月) * 「紅い花」(1967年10月) * 「西部田村事件」(1967年12月) 当時、実生活では、つげは女性との付き合いはなく、ストーリーは完全な創作である。しかし、それ以前の1960年に知り合い同棲していた女性が不倫をし、その後離別をした経験から恋愛に関しては屈折した思いを抱いていた。昭和40年頃には母と千葉へ行き、親戚の家に宿泊しところてんを食べているが、その際の印象が下地になっている。また1966年4月には友人の立石慎太郎と房総方面への旅行も行っているほか、立石とは何度か房総方面へ旅行をしている。当時のつげは、旅をさかんに繰り返し強い印象を抱き、その後多くの「旅もの」に結実させたが、この作品はその萌芽を予感させる作品のひとつ。 ラストシーンの雨の降る暗い海で主人公の男性が1人、泳ぐコマは見開きで描かれ、非常に印象深い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「海辺の叙景」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|