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浸透探傷検査(しんとうたんしょうけんさ、英語:penetrant inspection、略称:PI)は、材料の非破壊検査法の一種。浸透探傷試験(英語:penetrant testing、略称:PT)とも呼ばれる。材料表面に開口した傷(クラック〔クラックは大きな応力のかかる場所などに生じる亀裂である。クラック端は半径の非常に小さいため応力が集中し、クラックは次第に進展して材料の強度低下や破壊を招く。〕)を探し出すことができる。吸水性の良いものやポーラス(多孔質)なもの以外のほぼ全ての材料に使用できるが、検出できるのは表面の開口している傷のみである。 浸透探傷検査は、以下に挙げる観察方法・余剰浸透液の除去方法・現像方法の組み合わせでひとつの検査方法となる: * 観察方法による分類(Type): 染色浸透探傷検査とType1蛍光浸透探傷検査 * 余剰浸透液の除去方法による分類(Method): MethodC溶剤除去性浸透探傷検査・MethodA水洗性浸透探傷検査・MethodD後乳化性浸透探傷検査 * 現像方法としては、速乾式現像法・湿式現像法・乾式現像法・無現像法 たとえば、「溶剤除去性・染色浸透探傷検査・速乾式現像法」などとなる。特に、浸透液の除去に溶剤を使用する染色浸透探傷検査はダイ・チェック (dye check) と呼ばれることもある。 == 染色浸透探傷検査 == 染色浸透探傷検査の大きな流れは次の通り: # 前処理 - 表面の洗浄 # 浸透処理 - 浸透液の塗布、浸透 # 洗浄処理 - 浸透液の除去 # 現像処理 # 観察 # 後処理 - 現像液の除去 まず被検査材料の表面を清浄にし、乾燥させた後、検査用の浸透液(赤色など)を塗布してクラックに染みこませる。塗布にはスプレーのほか刷毛塗りなどの方法もある。浸透時間は浸透液の種類や被検査物の材質・温度などにより決める(一般的に5~10分程度でそれより長い場合もある)。適当な浸透時間経過後に、材料表面からいったん浸透液を除去する。既述したように、これには水洗と溶剤による方法とがある。このとき、クラック内にのみ浸透液が残るような、適度な洗浄が必要とされる(たとえば、洗浄液を直接スプレーするのではなく、ウエスに含ませて拭う、等)。表面が乾燥したら現像液(白色など)を塗布する。これにより、クラック内にしみこんでいた浸透液が材料表面ににじみ出し、指示模様を描く。所定の時間内に、目視により観察・判定を行ったら、材料表面の浸透液や現像液を除去して終了する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「浸透探傷検査」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Dye penetrant inspection 」があります。 スポンサード リンク
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