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消毒用アルコール(しょうどくようアルコール、alcohol for disinfection)とは医療分野等で消毒に用いられる外用のアルコール製剤である。 具体的には日本薬局方では消毒用エタノール(しょうどくようエタノール、ethanol for disinfection)が規定されている。それ以外の製品としては消毒用イソプロピルアルコール(しょうどくようイソプロピルアルコール、Isopropyl alcohol for disinfection)などの製品が市販されている。 アメリカ英語でRubbing alcohol USP、イギリス英語でSurgical spirit B.P.と呼ばれる。 == 機序 == 炭素数の少ないアルコール(低級アルコール)は容易に生体膜を透過する一方、中程度の濃度以上では両親媒性を持つために細胞膜など脂質膜やタンパク質を変性させる生理作用を有する。そのような物理化学的作用を持つアルコールのうち、エタノールやイソプロピルアルコール(正式な化学名は2-プロパノール)などヒトへの毒性が相対的に低いものが消毒用に利用される。 中程度の濃度以上のエタノールや2-プロパノールでは、具体的には、原核生物である細菌などに作用するとタンパク質の変性や溶菌などの殺菌作用をあらわす。また、ヒトなどの局所作用として収斂作用が現れる。つまり、ある程度水が存在する状況ではアルコールが膜を変性すると共に透過したアルコールなどが菌の内圧を高め溶菌などの作用をあらわす一方、高濃度ではタンパク質の構造水などの脱水作用が生じるため変性作用が強く現れる。 つまり高濃度のアルコールでは脱水作用により細胞膜など外膜に対して浸透圧による外圧が加わり、溶菌作用を減弱させるように作用する。したがってエタノールでは76.9 — 81.4 vol%程度に精製水を加えたエタノールが消毒用として最も強い作用をあらわすことになる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「消毒用アルコール」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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