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『清俗紀聞』とは江戸時代の寛政年間に当時の長崎奉行の中川忠英を中心に編纂された公的な紀聞で、清王朝の乾隆年間の華東~華南沿岸部の風俗が絵図を交えて詳細に記されている。この清俗紀聞の最大の特徴として、各巻とも文と絵とがほぼ等量に割り当てられるなど、絵図の占める割合が極めて高いことが挙げられる。 == 経緯 == 清俗紀聞は寛政年間の1790年代に長崎奉行を務めた中川忠英が監修となって、清王朝の乾隆末期の福建、浙江、江蘇地方を中心とした中国の南部の風俗慣行文物を近藤重蔵等に命じて編纂された。編纂にあたっては長崎の唐通事を動員して、当時日本に在留していた中国商人から直接問いただし、それを和漢混交文で記した。更に、必要があれば具体的な絵図を逐次挿入しされた。 清俗紀聞が編纂されたのとほぼ同時期に近藤重蔵等によってその性格を同じくする『安南紀略』(ベトナムの歴史風俗文物を記した書)と『亞媽港紀略』(マカオの歴史風俗文物を記した書)が編纂された。この時期これ等紀聞が編纂されるようになったのは、キリシタンの入国及び密貿易を取り締まり、長崎貿易を徹底することを目的としている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「清俗紀聞」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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