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清水寺参詣曼荼羅 : ミニ英和和英辞書
清水寺参詣曼荼羅[きよみずでらさんけいまんだら]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

清水 : [せいすい, しみず]
 【名詞】 1. (1) spring water 2. (2) clear (pure) water
清水寺 : [きよみずでら]
 (n) temple in Kyoto
: [てら]
 【名詞】 1. temple 
: [さん]
 (n) three (used in legal documents)
参詣 : [さんけい]
  1. (n,vs) temple or shrine visit 2. pilgrimage 3. homage
曼荼羅 : [まんだら]
 【名詞】 1. mandala 2. Buddhist visual schema of the enlightened mind

清水寺参詣曼荼羅 : ウィキペディア日本語版
清水寺参詣曼荼羅[きよみずでらさんけいまんだら]

清水寺参詣曼荼羅(きよみずでらさんけいまんだら)とは音羽山清水寺を描いた社寺参詣曼荼羅
== 清水寺の本願と清水寺参詣曼荼羅 ==

清水寺参詣曼荼羅は、今日2つの作例が伝わっており、所蔵者の名をもとに清水寺本および中嶋家本と呼ばれている(表「清水寺参詣曼荼羅の作例」〔〔参照)。両者とも制作年代・工房(絵師)を明確に伝える史料を欠くが、構図はおおよそ一致し、前者は16世紀半ば、後者は16世紀後半の作と推定されている〔。
社寺参詣曼荼羅と本願には深いかかわりを認めるのが通説であり〔、作例が清水寺成就院に伝来することや図像解釈から、清水寺参詣曼荼羅の作成主体は本願たる成就院であると位置づけられる〔。制作年代である16世紀は、清水寺における本願の確立期であった。清水寺参詣曼荼羅の作成時期に遡る15世紀末、清水寺は応仁の乱の兵火によって焼失し(文明元年〈1469年〉)、文明16年6月に本堂が再建された。この再建のための勧進に従事した勧進僧願阿弥は、清水寺入寺以前に、四条橋・五条橋の修復・再興、南禅寺仏殿再建の援助としての百貫の寄進、寛正の飢饉における施行といった活動に従事していた。こうした活動は全面的請負かつ臨時的活動という中世的勧進〔の活動であった。願阿弥の活動にはまた、室町幕府権力や幕府要人との結びつき、勧進聖集団の利用といった特徴があり〔、それは清水寺の再興事業においても引き続き認められるものであった〔。願阿弥は再興事業を全面的請負事業として担い、寺家や公家から再興はひとえに願阿弥の力によるものと認識されてはいたものの、あくまでその権限は奉加と造営・修繕の範囲にとどまり、寺本来の活動である仏事には関与しえなかった〔。願阿弥自身は再興の完遂を見届けることなく文明18年(1486年)に死去するが、彼の後継者たちは清水寺境内の成就院を引き続き活動拠点とし、やがて15世紀末には本願成就院と呼ばれるようになる〔。後継者たちの寺外での活動はその後も遅い時期まで中世的勧進の特徴を残し続ける〔が、寺内においては、本願院(田村堂)〔に霊場の縁起にかかわる霊物を安置して公武祈祷に携わるだけでなく、独自の堂舎として朝倉堂を建立・護持して清水寺本堂と同じ本尊を祀るなど、16世紀初めには縁起と仏事の両面にわたって清水寺の宗教的領域への進出を図り、清水寺の縁起との結びつきと自らの存在の正統性を主張するようになっていた〔。こうした変化は、勧進僧が集めた財貨全てを堂舎伽藍の造営・修繕に支出するのではなく、勧進僧独自の活動、例えば独自の堂舎の建立・護持に用いられるようになったことを意味し、中世的勧進から本願への変質の時期にあった〔。願阿弥の活動は近世にいたる清水寺における勧進活動の出発点だったのである〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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