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渡辺 信(わたなべ まこと)、天保11年(1840年) - 明治44年(1911年)は、明治時代の、山梨県の名望家、政治家、実業家、蔵書家。号を青洲(せいしゅう)と号す。 市川大門村(現在の市川三郷町)の自宅内に青洲文庫という私立図書館を設け広く蔵書を公開した。 == 略歴 == 甲斐国島上条村(現・甲斐市島上条)の小田切五郎右衛門の三男、小田切五三郎として生まれる。後に甲斐国西八代郡市川大門村の豪農にして豪商(屋号は叶屋)、渡辺寿(桃廼舎=はるのや)の次女、ふじのの婿養子となり名を信に改め、渡辺家を継ぐ。 1877年(明治10年)には甲州葡萄の主要生産地である八代郡祝村(甲州市勝沼町)で雨宮広光を社長に大日本山梨葡萄酒会社が発足し、渡辺は藤村紫朗・栗原信近・若尾逸平・初鹿野市右衛門らとともに株主の一人となっている〔斎藤(2005・①)、pp.68 - 69〕。また、1878年(明治11年)には山梨県庁の殖産興業政策に応じ、綿糸紡績業興業のため巨摩郡穴山村(韮崎市)の栗原信近、巨摩郡円野村(韮崎市)の内藤朝政らを中心に農産社の設立が企図され、渡辺も加賀美嘉兵衛・内藤伝右衛門・大木喬命らとともに発起人に加わっている〔斎藤(2005・②)、pp.184 - 185〕。農産社は甲府に本社を置き、市川大門村に洋式紡績工場である市川紡績所を設立する〔斎藤(2005・②)、p.185〕。市川紡績所の経営は松方デフレによる農村不況の影響を受け、破綻し、1887年(明治20年)には渡辺がこれを引き継ぎ渡辺紡績所となる〔斎藤(2005・②)、pp.186 - 187〕。 1891年(明治24年)には小田切謙明・根津嘉一郎(初代)・佐竹作太郎らとともに鉄道期成同盟会を結成し、官設鉄道誘致の運動を行った。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「渡辺信」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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