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温禰古丹島(おんねこたんとう)は、千島列島の北部にある島。 島の名前の由来は、アイヌ語で「オンネ・コタン(大きな・村→大きな村)」となる。ロシア名はオネコタン島 ()、英語表記はOnekotan。 == 地理 == 長さは北北東から南南西方向に 42.5 キロメートルで、幅は 11 キロメートルから 17 キロメートルほど。春牟古丹島の北方、春牟古丹海峡(ロシア名:クレニーツィン海峡)を挟んだ所にある火山島。北の幌筵島とは温禰古丹海峡(ロシア名:第4クリル海峡 )によって隔てられている。 島の南北にそれぞれ存在するカルデラ湖が特徴的な島であり、北から順に次の通り。どちらもカルデラ湖の中に山が聳えている。 *根茂山(ねもやま、海抜1,019m、ロシア名:ネモ山 ) : 根茂山の「根茂」はアイヌ語の「ニム・オ」が変化した「ネモ(攀じ登る)」で、麓にあったイルシカブシ村は「イルシカ・プシュ(怒り・噴火する)」の意味がある。これは、根茂山が時々噴火するためであり、かつて本島が努舎子古丹(ぬさしこたん、ぬしゃしこたん)と呼ばれていたことと関係がある。これはアイヌ語のヌサ(ヌシャ)・ウシ・コタン(幣場・ある・村→幣場がある村、木幣を神に捧げていつも祈る村)に由来し、北側の岬の上に海神を祭る大切な幣場があった。 : 北側に蓬莱湖(ほうらいこ、ロシア名:チェルノエ湖 )と呼ばれるカルデラ湖を持つ。温禰古丹島の南北の両カルデラ湖とも内部で二次的な火山丘(volcanic cone)形成が進んでいるが、北側の根茂山はとりわけ火山活動が活発であり、蓬莱湖は湖の中にできた新しい根茂山によって埋められようとしている。 *黒石山(くろいしやま、海抜1,324m、ロシア名:クレニツィン山 ) : 黒石山は海抜 600 メートルから 900 メートルの外輪山に囲まれたカルデラ湖である幽仙湖(ゆうせんこ、ロシア名:タオ・ルシィル湖 )で、湖の中央に浮かぶ富士山のような成層火山が本島の最高峰となっており、景色は千島列島でも有数である。ロシア名は、18世紀のロシア海軍の人物ピョートル・クレニツィン(Pyotr Krenitsyn、1728年-1770年)に由来する。幽仙湖カルデラは紀元前5550±75年頃に噴出量30~36立方キロメートルという巨大噴火を起こしている。 海岸の多くの部分では切り立った断崖が続き、わずかに砂浜を交えている。東岸に黒石湾(くろいしわん)があり、北西岸には根茂湾(ねもわん)があるが、湾口が広く開けているため、良い投錨地とは言えない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「温禰古丹島」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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