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満州民族(満洲民族、マンジュみんぞく)、満州族(満洲族、マンジュぞく、 、転写:Manju uksura )は、満洲(中国東北部、沿海州など)に発祥したツングース系民族。古くは女真族といった。17世紀に現在の中国およびモンゴル国の全土を支配する清を興した。同系のツングース民族にオロチョン、ウィルタ、ナナイ、エヴェンキ、シベがある。2010年の中国の国勢調査では1,038万人とされ、中国に暮らす55の少数民族では、チワン族・回族に次ぐ人口である〔「消えゆく満州語守れ」『朝日新聞』2013年9月6日〕〔2000年の人口調査では満族人口は10,387,958人であった。〕。 ==概要== 「満州」の漢字は満洲語の民族名Manju(マンジュ)の当て字で、元来は「満洲」と表記されていたが、現在の日本では一般に常用漢字をもって「満州」と表記することが多い。 満洲民族の起こった地域は、西欧では満洲民族の土地という意味でマンチュリア(Manchuria)と呼ばれ、漢語ではこれに対応して満洲と呼ばれる。このため、特に民族のことを指す場合は、満洲民族・満洲族・満洲人・満人などと表記する。「ラストエンペラー」で知られる清朝最後の皇帝 愛新覚羅溥儀や、戯曲『茶館』などの作品で有名な作家老舎も満州族の出身である〔。 現代は、中華人民共和国の55少数民族の一つという位置付けをされている。1911年の辛亥革命による清朝崩壊後は排斥を受け、1949年の中華人民共和国の成立後も他の少数民族とは異なり自治区や自治州は認められて来なかった〔。現代にあっても、中国の支配層を構成する漢民族は近代以前に満洲民族の清王朝に支配されたという歴史的屈辱や、日本の支援で満洲国という形でその悪夢が再現したという歴史的経緯から、満洲民族の民族的覚醒を警戒し、そのために満洲という言葉には敏感である。また彼らは満洲族ではなく満族(まんぞく, măn zú, Manzu)と呼ぶ。 かつて中国を支配した清朝旗人の末裔であり、中国全土に散在する。満族の過半数は、遼寧省に居住している〔が、河北省、吉林省、黒竜江省、内モンゴル自治区、新疆ウイグル自治区、甘粛省、山東省にも分布し、北京、天津、成都、西安、広州、銀川などの大都市やその他中小都市にも居住する。清朝前期の公文書や民間史料は満州語だけで記されているが、漢族との同化が進み、満州語は危機に瀕している〔、2013年現在、中国国内で満州語を解し、古文献も読めるレベルの学者は10名ほどにすぎない〔。 清朝発祥の地といわれているのが遼寧省の撫順市の新賓満族自治県である〔。しかし、そこにあっても満州民族の小学校は1校しかなく、満州族固有の姓を用いる児童もいない〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「満州民族」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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