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源氏物語表白(げんじものがたりひょうびゃく)とは、源氏供養の場において唱えられた表白文である。 「源氏供養表白」、「源氏表白」、「仮名表白」などと呼ばれることもある。 == 概要 == 源氏供養とは、 平安時代末期から室町時代にかけて行われていた源氏物語および源氏物語を書いたために地獄に堕ちたとされる作者の紫式部そして源氏物語の読者たちを供養するための法会であり〔三田村雅子「源氏供養の場」『記憶の中の源氏物語』新潮社、2008年12月、pp.. 37-39。 ISBN 978-4103110118 〕、その源氏供養の場で唱えられる表白文として造られたのがこの「源氏物語表白」である。源氏供養の場で唱えるために造られた表白文はいくつか存在するが、この「源氏物語表白」はその中では代表的なものとされる。安居院の法印聖覚が作ったと伝えられるが確実な根拠はない。 本表白は和文体で書かれている。漢文体で書かれている同種のものに聖覚の父澄憲が造ったと伝えられる「源氏一品経」(「源氏一品経表白」と呼ばれることもある。)や、『源氏物語願文』〔「源氏物語願文」伊井春樹編『源氏物語 注釈書・享受史事典』東京堂出版、2001年(平成13年)9月15日、p. 239。 ISBN 4-490-10591-6 〕〔「源氏物語願文」『無名草子』輪読会編『無名草子―注釈と資料』和泉書院、2004年(平成16年)2月、pp.. 162-164。 ISBN 4-7576-0247-2 〕、『賦光源氏物語詩序』〔「賦光源氏物語詩序」『無名草子』輪読会編『無名草子―注釈と資料』和泉書院、2004年(平成16年)2月、pp.. 158-159。 ISBN 4-7576-0247-2 〕などがある。 本表白では、桐壺から始まり夢浮橋で終わる源氏物語の巻名を順に詠み込んでいるが、これは源氏供養の場で源氏物語と決別するために源氏物語の写本を順番に火にくべていったことに由来すると考えられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「源氏物語表白」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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