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準静的過程(じゅんせいてきかてい、)とは、熱平衡の状態を保ったまま系をある状態から別の状態へとゆっくり変化させる過程を指す、熱力学上の概念である。 == 原理 == ボイル=シャルルの法則が常に成り立つ気体として、熱力学ではしばしば理想気体が取り扱われる。理想気体に対してはボイル=シャルルの法則が完全な等式として成立し、体積 、圧力 、温度 について以下の関係を満たす。 上記の関係は以下に示す理想気体の状態方程式から直ちに得ることができる。 ここで は物質量、 は気体定数である。 これらの式が成り立つのは気体が熱平衡の状態にあるときに限られる〔芦田(2008) pp.12-13〕。熱平衡とは、時間がたっても系の状態が変化しないことをいう。 物体の温度や圧力などを変化させる過程では、変化の途中の段階では状態が連続的に変わっているため、一般的には熱平衡とみなせない。したがって、これらの式はつねに成り立つとは限らない。しかし、温度や圧力の変化を非常にゆっくりと行えば、変化の途中段階を含めてすべて熱平衡として取り扱うことができる。このような過程が準静的過程である〔田崎(2000) p.36〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「準静的過程」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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