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『あずまんが大王』(あずまんがだいおう)は、あずまきよひこによる日本の4コマ漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。『月刊コミック電撃大王〔作品タイトルの「大王」は本誌に由来している。〕』(メディアワークス(現・アスキー・メディアワークス))において1999年2月号(98年12月発売)から2002年5月号(02年3月発売)にかけて連載された。単行本は全4巻。 == 概要 == とある高等学校〔原作中では、かつて女子高であり現在は共学の進学校であること以外ほとんどが不明であるが、アニメ版では東京都内に立地していることが明言されている。また、かおりん役の野川さくらのキャラクターソングアルバム「Cherries」の初回限定版のフォトブックによると、舞台は東京都三鷹市で、当時三鷹に住んでいた野川は親近感がわいたとのこと。〕を舞台にした学園物コメディで、キャラクターの多くは女子高生である。特定の主人公は存在しない。連載時は『電撃大王』での掲載時期と作中の時系列がリンクしており、春には進級、秋には体育祭・文化祭といった形で、その時期に応じた話が展開していった。ただし、あくまで季節や行事を現実時期とリンクさせただけであり、作中の世界について西暦何年といった時代背景や、キャラクターの生年は設定されていない。3年3ヶ月にわたって連載されており、同世代性のある世代は存在しない。メインキャラクターの入学直後から本作の物語は始まり、進級ののち、卒業して高校生活を終えると同時に完結した。 萌えキャラたちの日常生活の描写に重きを置く作風は、それ以前より散見されつつもあまり目立った存在とは言えなかった「萌え4コマ」・「空気系」と呼ばれるジャンルを世に知らしめ、普及させる嚆矢となった〔宇野常寛 「5章「空気系」と擬似同性愛的コミュニケーション 1 「空気系」と萌え4コマ漫画 」『政治と文学の再設定』 集英社WEB文芸RENZABURO(2011年3月18日)〕〔小森健太朗「二〇一一年テレビアニメ作品とミステリの並行関係」『本格ミステリー・ワールド2012』南雲堂、2011年、235頁。ISBN 978-4523265030。〕。4コマ漫画界に大きな影響を与えた作品のひとつであり、発表から10年以上が経過した2010年代現在においても「あずまんがフォロワー」と言える作品が多数存在する(2010年に発売された当作品の新装版の帯には『21世紀の4コマ漫画は、ここから始まりました』というコピーが使われている)。キャラクター配置は漫画『日常』に影響を与えている〔「二〇一一年テレビアニメ作品とミステリの並行関係」『本格ミステリー・ワールド2012』233頁。〕。 2000年にアニメ化され〔chara-ani.comの「Web大王」情報(ウェブアーカイブ) 〕(タイトルは『あずまんがWeb大王』)、同年12月28日から1話のみ3か月間、インターネット上で有料ストリーミング放送が行なわれた。代金の支払いはWebMoney(電子マネー)に限られており、当時はブロードバンドがほとんど普及していなかったため、サイズの都合上やや粗い画質で放送された。 2001年12月22日、スタッフと声優を変え6分ほどの短編映画『あずまんが大王 THE ANIMATION』が公開された〔Yahoo!映画 〕。 2002年には映画版の声優とスタッフによるテレビアニメ全26話が放送され、同時期にゲーム化も実現した。2004年10月にはテレビアニメ版のインターネット配信を開始した。 2006年に文化庁が発表した日本のメディア芸術100選(マンガ部門)に選出された〔日本のメディア芸術100選 〕。 2009年には作品の生誕10周年を記念し、以下の企画が実施された。『ゲッサン』(小学館)2009年6月号(創刊号)から8月号にかけて描き下ろし新作「あずまんが大王補習編」が短期連載された。また、小学館より全3巻の新装版が刊行された。新装版は作者の大幅な加筆修正に加え、「補習編」がそれぞれ同じ時系列の話に繋げる形で追加収録されている。10周年企画の締め括りとして、10月にスペシャルムック「大阪万博」を刊行。本作の軌跡を事細かに解説するグラビアページ、単行本未収録作品、豪華作家陣が手がけるトリビュートコミックなどが収録されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「あずまんが大王」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Azumanga Daioh 」があります。 スポンサード リンク
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