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【名詞】 1. fire lookout 2. watchtower =========================== ・ 火 : [ひ] 1. (n,n-suf) fire 2. flame 3. blaze ・ 火の見 : [ひのみ] (n) fire tower ・ 火の見櫓 : [ひのみやぐら] 【名詞】 1. fire lookout 2. watchtower ・ 櫓 : [やぐら, ろ] (n) oar
火の見櫓(ひのみやぐら、漢語表現で望楼(ぼうろう))とは火災の早期発見、消防団の招集、町内への警鐘の発信などに使われていた見張台である。 == 歴史 == === 日本 === 木造建築が中心の日本ではひとたび火災が起きると大災害につながる危険性が高く、火災予防と早期鎮火は主要課題であった。特に治安の安定により人口増加が進み建築物が密集するようになった江戸時代以降の市街地では町火消(後に消防団)など消防体制の整備が急がれ、これに伴い火の見櫓が各地に造られていった。 江戸時代の消防体制は大きな町ならば単独で小さな町ならば近隣で組合を設けて結成された町火消を中心に運営されていたが、この町ごとに番屋(番所、自身番とも)を設置し番人(番太郎・番太と呼ばれていた)を常駐させて24時間態勢で警戒にあたるのが一般的であった。このとき番人が町全体を見渡せるよう番屋に櫓を組んで一段高いところに見張台を置いたが、それが火の見櫓と呼ばれる。 火の見櫓には一般に、その上部に半鐘が設けられた。これにより町内の火災を発見した番人がすぐに警鐘を鳴らし、火消を招集するとともに町人に火災の発生を知らせる役割を担う即応態勢が取られた。また町によってはこの半鐘を時報や各種情報発信に用いている場合もあり町ごとに鐘の鳴らし方が決められ、その長さや間隔によって様々な情報発信に使われていた。 火の見櫓は江戸時代の江戸を皮切りに火消体制とともに整備されてゆき、昭和初期には全国ほぼ全ての地域に整備されていった。 その後、大都市を中心に整備が進められた自治体の消防本部・消防署などに各地の消防団が収斂され、また電話の普及と119番による通報体制の整備に伴い番人を置く必要性が薄れたこと、半鐘に代わりサイレンや防災行政無線などが整備されたことによりその役目を終えた火の見櫓も多い。 一方、現在も地域の消防団が活躍している地域では火の見櫓が使われている場合もある。ただしこの場合も番人が常駐することはなく、主に半鐘を鳴らしての消防団の招集や火災予防運動期間中の防火広報など各種警報の発信(半鐘を用いる場合や防災行政無線のスピーカ、サイレンを上部に取り付けて行う場合がある)、その高さを利用して消防団で使用したホースの乾燥などに使われている。だがこのように活用されてきた地域でも櫓自体の老朽化や耐震安全性の問題から使用を停止したり、撤去されてウインチを用いたホース乾燥塔が替わりに設置されるケースも多い。又、1940年代から2002年まで栃木県の宇都宮市内の小学校校庭にも火の見櫓時報サイレンを設置した。 火の見櫓は利用の性質上、一般人の立ち入りが容易であることから半鐘の盗難が相次いだ時期があった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「火の見櫓」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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