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(n) fire arrow =========================== ・ 火 : [ひ] 1. (n,n-suf) fire 2. flame 3. blaze ・ 火矢 : [ひや] (n) fire arrow ・ 矢 : [や] 【名詞】 1. arrow
火矢(ひや)とは、敵方の建築物に遠距離から火を放つための矢のこと。現代の焼夷弾に相当する投射武器の総称である。 == 概要 == 元は常用の矢の鏑の目の孔の部分に油紙などの燃えやすい物体を詰めて発火させてから射る物であったが、火薬の伝来とともに油紙の代わりに矢先に火薬を巻きつけて矢を飛ばす間に矢の頭部より導火線を通じて火薬に引火させる焙烙火矢なども現れた。後者の様な兵器は前者と区別する為、火箭(中国語でロケットの意味)と区別する場合もある。 これらは遠隔で火を放つために利用されるが、如何な日本建築が木や紙を多用したものだといっても、これを単数投入した程度では火災とはならない。その多くでは複数箇所から連続して火矢を放つ戦術が必要である。防戦側は壁面などに到達した火矢を消火するが、その消火能力を上回る火矢を投入することで飽和攻撃とする。 後に発達した焙烙火矢では、到達すると筒状のペイロードとなる火薬筒が割れて内容物が燃焼しながら撒き散らされる。これによって、より広範囲に火炎を発生させ、延焼性を高めるのである。 文献上では、『日本書紀』欽明天皇15年(554年)12月条に、12月9日(555年1月17日)に新羅を攻めた際、日本兵の筑紫物部莫奇委沙奇(つくしのもののべのまがわさか)が火矢(ひのや)を射るのが上手く、夕方には城を焼いて落とした、と記述があり、少なくとも6世紀中頃には城落としに火矢を上手く用いる兵が必要とされていたことがわかる。 儒学者の貝原益軒は、自著『和漢名数続編』(元禄年間)において、「武芸十四事」(「武芸十八般」の元となった語とみられる)を記したが、その中には石火箭(大砲)と共に、「火箭(ひや)」も書かれており、「武芸十八般」形成以前の認知としては、武芸の中でも重要なものと認識されていたことがわかる。従って、古い段階では火矢も武士が修めておかなければならない術の一つだったといえる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「火矢」の詳細全文を読む
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