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火薬田ドン(かやくだどん)は、ビートたけしが演じるキャラクターの一つである。「花火名人」「爆破イリュージョニスト」などと名乗り、FNS27時間テレビ内のコーナー、「さんま・中居の今夜も眠れない」の時間帯に「中継」と称して出演する。やはりたけしのキャラクターである鬼瓦権造を彷彿とさせる口調が特徴。金髪のパーマの鬘、サングラス、鬼瓦とそっくりな髭、「花火」と書かれた法被がトレードマーク。このキャラクターはたけしも気に入っているらしく、今田耕司の弁では「たけしさん、このロケの後は必ず打ち上げをやる」〔2011年の27時間テレビ「真夜中の恋の若騒ぎ」、今田の発言〕〔TV Bros. 2013年9月14日号96頁「今週のオススメ」『FNS27時間テレビ「ビートたけし中継」presents 火薬田ドン物語(仮)』(文・井苅智幸)〕という。 == 概要 == たけしは過去に、「○○田××」という数々のキャラクター(古くは1981年の『オレたちひょうきん族』牛田モウ・モウ牛山(メイ牛山のパロディ)、1984年の『タケちゃんの思わず笑ってしまいましたPart3』猫田ニャン・犬田ワン)を演じてきた〔『ビートたけしのオールナイトニッポン』では、リスナーから動物キャラ名を募る「犬田ワン・コーナー」もあった。〕。 火薬田ドンの初登場は2008年のFNS27時間テレビであり、上記コーナーで明石家さんまと中居正広が元AV女優の穂花と話している際中、列島名人中継の「花火名人」として登場した。その際、携帯電話で穂花に悪態をついており、さんまに「穂花ちゃんのお父さんでいらっしゃいますか?」と呼ばれていた。そして花火を行う上での注意点(まず外でやる、打ち上げの筒を覗いちゃいけない、五尺玉にまたがっちゃいけない、六尺玉に入ろうとしない、月まで行こうとしない)をひととおり挙げた後、巨大な火薬玉に火を点け、かなり遠くにある打ち上げの筒に運ぼうとしたところ、派手にコケ、爆発に巻き込まれる、というオチであった。 2009年は、さんま、中居、島田紳助のいるスタジオに「前回のリベンジ」と称して、踊りながら登場した。「(2008年は)人生初めての失敗」と語り、巨大な正五尺玉の打ち上げに挑戦しようとした。ブラックボードに「去年の失敗を受けての注意事項」(「花火を持ってウロウロしない」「導火線は長めにしておく」「1回くらいはリハーサルをしておく」)を述べた後、点火して打ち上げ筒に花火を入れたが、その筒が倒れて、転がってくる巨大な花火に追いかけられる結果となった。そして穴に落ち、巨大な爆発に巻き込まれる。スタジオのさんまらが心配していると、駆け付けた救急車に「また来年」という垂れ幕がかかっているというのがオチだった〔『タケちゃんの思わず笑ってしまいました』DVD版Disk2「特典映像」、ポニーキャニオン、2010年〕(ただし、2010年は登場していない)。 2011年は、「今夜も眠れない」のコーナーではなく「真夜中の恋の若騒ぎ」のコーナーに登場した(西山喜久恵アナウンサーがさんまに対して「たけしさんがもう一つ用意しているそうなので、もう少しお付き合いください」とフォローしている)。今回は、ナインティナインの矢部浩之の100Kmマラソンの中継に合わせて登場した。矢部と交際が報道されていた「青木の父」のたすきをかけ(本人は「青木の父だ!」「火薬田ドンだと思ったら大きな間違いだぞ!」と言っていたが、衣装は完全に同じだった)、「青木の娘を守る会一同」「お前なんかに娘は渡さん!」「青木家は矢部を許さん!」「娘を返せこの野郎」の文字と共に登場。ここで今回はさんまと初めて会話し、「俺は、孫がやめてくれって言ってるんだよ」「あんたが三宅ちゃん(三宅恵介)と頼みに来たからこんなことになったんじゃないか、冗談じゃないよ」とこぼしていた。そして、大砲と一尺玉を用意し、矢部に向けて発砲しようとしたが、途中でコケ、また爆発に巻き込まれた。オチは、走っている矢部の脇で、ボロボロになり煙を吐きながらも、コマネチのポーズを取り、「また来年」の電飾が光っているというものだった(BGMは蒲田行進曲)。 2012年は、さんま、中居に加えタモリと笑福亭鶴瓶がコーナーに参加する中、草彅剛のマラソン中継に合わせて「いいともグランプリ」の中継(今回のみ、他の2キャラクターは中継であったが、火薬田ドンは録画)と称して登場した。今回は名前の入ったヘルメットを被って「爆破イリュージョニスト」を名乗り、「人間大砲でフジテレビ社屋の球体の上に着地する」というパフォーマンスを披露すると宣言し、自ら点火して大砲に入った。そして大砲が発射され、しばらくして大砲の口が下がると、黒コゲになった火薬田ドンがプールに落ちる、というオチだった。ちなみに、その後たけしは火薬田ドンの衣装で、スタジオに登場し、火薬田ドンのパフォーマンスだけ録画だったことを明かした。 2012年9月28日の「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングコーナーで、10月1日のゲストとして火薬田ドンの名前が映像つきで紹介された。タモリからの電話に対し、「隣にいる孫がやめてくれって言ってる」と返事をし、その日のゲストだった戸田恵子とも会話をしている。しかし、当日はビートたけしとして出演した。その週の土曜日である、10月6日の『めちゃイケ』のゲストの際は火薬田ドンのメイクで出演している。この際はロケが行われた加藤浩次の新居に白い衣装で屋台を引いて登場し、壁に鹿の置物を飾ろうとする、新居でくさやを焙る、壁に北野武監督作品『アウトレイジ ビヨンド』のポスターを打ち付ける、放水を行う、しまいに追い回されて加藤の妻を人質に取る、などやりたい放題やった挙句、「頼むから俺を無事に帰してくれ!」とコメントしていた。 2013年は、『ほこ×たて』に対抗した企画「ほこ×たけ」の一番手として登場した。船の上で三尺玉と筒、ブラックボードを前に、今回のテーマが「女子力」ということにちなんで、自身が思う女子力について「夫がいても家では他の男と鉢合わせする」「黙って出産する」「生まれた子供がハーフでもモロゾフの子供と言わない」など、矢口真里や安藤美姫に絡んだニュースのネタをやった後に、番組の成功を祈って三尺玉に点火し、花火を飛ばす。打ち上がったものの花火が船の上に落下し、火花が上がった後に、真っ二つになった船の上で黒コゲになっているのがオチだった。 さらに、番組のグランドフィナーレに登場し、エンディングテーマとして「SAY YES」がかかる中、見事打ち上げ花火の打ち上げに成功。 しかし、その後に仕掛け花火を披露する際、先ほどの花火の筒が倒れて引火し、慌ててプールに飛び込む。そして蒲田行進曲が流れる中、花火に祝!火薬田ドンDVD発売決定と、自ら宣伝するのがオチとなった。 2014年は、2020年の東京オリンピックの最終聖火リレーランナー候補リハーサルと称して、お台場特設会場から登場した。SMAPの香取慎吾と共演している。 ブラックボードに「聖火ランナー」の心得として「ゴーストランナーを走らせない」「城崎温泉や、東京、博多を1日で行ったり、来たりしない」「号泣しながら点火しない」「聖火ランナーを頼まれても簡単に「SAY YES」と言わない」と、佐村河内守氏、野々村竜太郎元兵庫県議員、ASKAに絡んだネタを披露した。 聖火に点火した際に、「おもてなし」と花火で浮かぶ、と豪語して聖火台に点火して見せるが、火がつかないことを訝り中を覗き込んだところ、聖火台の中に落ち、さらに聖火台そのものが倒れ、プールに落っこちてしまう「また来年」のがオチとなった。グランドフィナーレには登場しなかった。 *また、喜劇女優の藤山直美はさんまのまんまにゲスト出演した際、このコーナーが好きで毎年見ていると告白した。2012年の27時間テレビでは是非、「花火田ドン子」としてコントで競演したい事も告白している。(結果的には夢かなわず。) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「火薬田ドン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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