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炎の肖像 : ミニ英和和英辞書
炎の肖像[ほのおのしょうぞう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ほむら, ほのお]
 【名詞】1. flame 2. blaze
肖像 : [しょうぞう]
 【名詞】 1. portrait 
: [ぞう]
  1. (n,n-suf) statue 2. image 3. figure 4. picture 5. portrait 

炎の肖像 : ウィキペディア日本語版
炎の肖像[ほのおのしょうぞう]

炎の肖像』(ほのおのしょうぞう)は、1974年製作の日本映画1960年代後半から1980年代前半にかけて絶大な人気を誇った"ジュリー"こと沢田研二の主演第1作となった映画である。監督は藤田敏八加藤彰
沢田は本作以前にも、ザ・タイガースのメンバーとして、「ザ・タイガース 世界はボクらを待っている」(1968年)、「ザ・タイガース ハーイ!ロンドン」(1969年)など3作に主演しているが、ザ・タイガース解散後、ソロになってからは本作が初の主演映画である。
ジュリーの愛称で人気のあるロック歌手・鈴木二郎を主人公に、虚構と現実を混在させながら、自由とロマンを求める若者の孤独と苦悩を描いた青春ドラマ。
== 解説 ==
1974年12月28日日活系で公開された。監督は、過去に日活で「非行少年 陽の出の叫び」(1967年)、「八月の濡れた砂」(1971年)、秋吉久美子主演三部作などを手がけた藤田敏八と、日活ロマンポルノの主力監督の一人であった加藤彰。脚本は後に「スローなブギにしてくれ」(1981年)、「水のないプール」(1982年)などを手がける内田栄一。本作の冒頭で沢田に対するインタビューが収録されているが、このインタビュアーを務めているのが内田。撮影はベテラン・山崎善弘が担当している。
沢田は、本作公開直前の1974年12月2日東京体育館で、「ヘイ!ジュリー ロックンロール・サーカス」と題したライヴを行っている。このライヴでの模様は、本作の後半部分で登場する。「ロックンロール・サーカス」は、1968年12月BBCクリスマス特番として収録したもので、ローリング・ストーンズ主演。ジョン・レノンエリック・クラプトンザ・フーといった超豪華な面々が出演した。演奏の合間にサーカス芸人によるショーがあった。しかし、出来に満足しなかったローリング・ストーンズのミック・ジャガーの反対により、この番組は放映されることなく、1996年VHSでリリースされるまでお蔵入りとなっていた伝説的なロック映画であった。沢田がローリング・ストーンズの熱心なファンであることからも、本作は日本版「ロックンロール・サーカス」を目指したといわれている。
1960年代後半に一世を風靡したGSブームの頂点に立つ人気グループ、ザ・タイガースの中でも、ずば抜けた人気を集めた沢田の事実上の初主演映画であり、ザ・タイガース時代はトップ・アイドルとして、歌謡界では「星の王子様」的な存在だった沢田が、本作ではワイルドでダーティーな大人の男への脱皮を図っている。冒頭から、荒っぽい言葉を駆使しての喧嘩シーンや、人気アイドルとは思えないような過激なベッドシーンもあり、ザ・タイガース時代の主演映画とは完全に異なったキャラクターを演じている。そのあまりのギャップとストーリーの過激さから、当時は問題作とされた。本作は、当初のプレスシートのあらすじと、中盤以降全く異なる展開となっている。当初、沢田演じる鈴木二郎は、終盤で刺される設定となっていたが、本作ではそうしたシーンはなく、当初のエンディング・シーンとなっていた水に浮かぶ二郎も、本作では数秒のカット程度となっている。
主役の鈴木二郎は、ジュリーという愛称で人気のロック歌手であり、どうしても実在の沢田とオーバーラップする。意図的に虚実をないまぜにし、沢田のインタビューやライヴ・シーンを盛り込んだりする作風は時代を感じさせて面白い。沢田のライヴ・シーンでは、客席では垣間見ることの出来ない視点から撮影されていたり、殆ど映像が公式にリリースされていない井上堯之バンドの貴重な演奏シーンが見られるのも、この映画の醍醐味の一つである。俳優に転向する以前の岸部一徳による激しいベースプレイなども収録されている。
また、路地を歩く沢田が、突然「俺はジュリーや!」と叫ぶと、通りすがりの女の子が「あっジュリー!」と反応するシーンがある。これはおそらくカメラを隠して撮影されたと思われる場面で、ゲリラ的な撮影が行われていた事を示唆している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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