|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 炎 : [ほむら, ほのお] 【名詞】1. flame 2. blaze ・ 蜃気楼 : [しんきろう] (n) mirage ・ 気 : [げ, き] 1. (suf) (uk) seeming 2. giving the appearance of 3. giving one the feeling of ・ 楼 : [ろう] 【名詞】 1. tower 2. turret 3. lookout 4. belvedere
『炎の蜃気楼』(ほのおのみらーじゅ)とは、桑原水菜による日本のライトノベルシリーズ。コバルト文庫刊。イラスト担当は東城和実(1〜12巻)、浜田翔子(13〜40巻)。 シリーズの売り上げは累計630万部以上。 本編の前日譚である「邂逅編」・「幕末編」・「昭和編」も連載。ドラマCDやイメージアルバム(音楽CD)が発売された他、1994年から白泉社「セリエミステリー」(廃刊)にて浜田翔子作画で漫画化(未完)。2002年にキッズステーションでアニメ化・2004年には続編のOVAが製作されたり、2014年から昭和編シリーズの舞台化がされるなどメディアミックスは多岐にわたる。 == 概要 == 現代に甦った戦国時代の武将の霊(怨将)が天下をかけて戦いを繰り広げる闇戦国。彼らを調伏して冥界に送る使命を科せられ、現代人の肉体を奪う「換生」を繰り返しながら400年もの間生き続けてきた上杉夜叉衆の活躍と苦悩を描くサイキック・アクション。夜叉衆たちの戦いと友情、愛憎を軸に物語は展開していく。 ポピュラー、ノンポピュラーを問わず、実在した歴史人物たちをモデルに彼らの心の裡の悩み・葛藤・喜びなどを巧みな心理描写で書き出している。その今までにない卓越したストーリー性とジェットコースターのような予想を超える展開で、若い女性たちを中心に絶大な支持を得た。 歴女ブームの先駆けとなった作品。ライトノベルやまんが作品の舞台めぐり(いわゆる「聖地巡礼」)のはしりとされ、作中に登場した日本全国の寺社や史跡などをファン(本作の題名をもじって「ミラジェンヌ」とも呼ばれる)が巡る「ミラージュ紀行(ミラージュ・ツアー〔岡本健「アニメ聖地巡礼の誕生と展開」『メディアコンテンツとツーリズム:鷲宮町の経験から考える文化創造型交流の可能性 』北海道大学観光学高等研究センター文化資源マネジメント研究チーム、39頁。(2009年3月25日)〕)」という旅行でも知られており、各地に相当な経済効果をもたらしたという〔今井信治「アニメ「聖地巡礼」実践者の行動に見る伝統的巡礼と観光活動の架橋可能性―埼玉県鷲宮神社奉納絵馬分析を中心に―」『メディアコンテンツとツーリズム:鷲宮町の経験から考える文化創造型交流の可能性』北海道大学観光学高等研究センター文化資源マネジメント研究チーム、101頁。(2009年3月25日)〕。例えば、毎年5月に開催される山形県米沢市の上杉祭りに訪れる女性にかなりの率で本作のファンが存在すると言われている。 桑原水菜のデビュー作。ストーリーの主軸に置かれた主人公・仰木高耶(上杉景虎)と副主人公・直江信綱(橘義明)の関係は太宰治の「駆込み訴え」のキリストとユダ、「アマデウス」のモーツァルトとサリエリから着想を得ており、その関係性は桑原が後に発表したシリーズ「赤の神紋」にも受け継がれている。当初は一般向け作品の学園サイキックアクションとして連載される予定だったが、好評につき長編化するに従って、太宰の熱烈なファンだった桑原は自身が感銘を受けた「駆込み訴え」を再現したくなり、男性同士の愛憎劇を取り入れたとのこと。 1994年から2003年にかけてFM山口のアニラジ「ウキウキ放送局V」内で当作品を30字以内で語る「炎の蜃気楼 30字シアターFX」というコーナーが約9年間に渡って存在。このコーナーのみを編集したカセットテープがファンの間で出回っていた(桑原にも送られている)。V時期の公開録音初ゲストには直江信綱を演じる声優の速水奨を迎えたり、「セリエミステリー」95年10月号の読者コーナーでも紹介されて桑原と浜田がコメントを付けている。TVアニメ化の際には担当プロデューサーが番組コーナーにゲスト出演し、アニプレックスのアニメ公式サイトにもリンクが貼られていた。 アクセサリーなどの様々な関連グッズが発売され、1996年からは本作がモチーフのワインを中心とした「契」シリーズが米沢市の小島洋酒店製造で発売。ワインのみならずスイーツ、ビール、ケーキ等も販売された。主人公・仰木高耶の誕生日を記念した「高耶バースデー便」、同じく副主人公・直江信綱の誕生日を記念した「直江バースデー便」なども存在する。しかしながら、2006年度をもってワインの製造販売を中止するという旨が製造元の小島洋酒店より出された。 2000年5月2日と5月3日には米沢市の東京第一ホテル米沢にて、主演声優である関俊彦・速水奨出演の「炎の蜃気楼 ドラマリーディングライブ」が開催された。 2007年には米沢市に「炎の蜃気楼記念館(仮称)」の設立も予定されていたが、延期の運びとなった。 その他にも高橋ゆう、徳川綾子、藤崎こう、藤井咲耶、徳丸佳貴、杜山まこ、陵くみこなどの同人作家を多数BL業界に輩出していることでも有名である。 また、同コバルト作家である藤原眞莉や金蓮花、漫画家の黒乃奈々絵が作品のファンであることを告白している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「炎の蜃気楼」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|