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炭疽菌(たんそきん、''Bacillus anthracis'')は、炭疽(症)の病原体となる細菌。病気の原因になることが証明された最初の細菌であり、また弱毒性の菌を用いる弱毒生菌ワクチンが初めて開発された、細菌学上重要な細菌である。第二次世界大戦以降、生物兵器として各国の軍事機関に研究され、2001年にはアメリカ炭疽菌事件で殺人に利用された。 == 歴史 == *1850年、フランスのピエール・フランソワ・オリーブ・レイエとカシミール・ジョセフ・ダヴェーヌが炭疽症に罹患した羊の血液中に細菌を発見した。 *1855年、ドイツのフランツ・アロイ・アントン・ポレンダーはレイエとダヴェーヌの発見を再確認し、この菌が炭疽症の原因であることを予測した。 *1857年、ドイツのフレドリック・アウグスト・ブラウエルは、健康な動物の血液からは決してレイエとダヴェーヌの細菌が見つからないことを確認した。さらに妊娠している家畜が炭疽症に罹患しても胎児には伝染しないことを発見した。 *1866年、ダヴェーヌは、汚染された血液を健康な動物に注射し、炭疽を発症することを確認した。 *1876年、ロベルト・コッホによってレイエとダヴェーヌの細菌が動物の炭疽症の病原体であることが証明された。コッホの原則に基づいて、初めて細菌と病原性の関係が証明されたものである。 *1881年、ルイ・パスツールが、世界初の弱毒生菌ワクチンを、弱毒化した炭疽菌を使って開発した。 *1946年、イギリススコットランドので、連合軍が炭疽菌爆弾の投下実験を行う。この後43年間、グリュナード島は炭疽菌芽胞で高度に汚染された状態となり、その後消毒処理によって回復された。 *1979年、ソビエト連邦のスヴェルドロフスクの生物兵器施設において炭疽菌の漏出事故が発生し、住民が肺炭疽を発症。 *1979年、ローデシアとジンバブエで炭疽症が流行。 *1993年、日本でオウム真理教が生物テロを試みるが、弱毒化していたために失敗に終わったとされる。 *2001年9月11日からのアメリカ同時多発テロ事件に引き続き、粉末化した炭疽菌芽胞が郵便物として送付され、肺炭疽が発生した。 *2007年8月中国河北省藁城市九門郷地区で炭疽症感染により牛数十頭が死亡、人への感染も確認されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「炭疽菌」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Bacillus anthracis 」があります。 スポンサード リンク
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