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炭酸セシウム(たんさんセシウム、caesium carbonate/cesium carbonate)は組成式Cs2CO3で表されるセシウムの炭酸塩である。 == 製法 == 炭酸セシウムは以下のような方法で合成でき同様の方法は炭酸ルビジウムにも応用できる〔日本化学会編 『新実験化学講座 無機化合物の合成II』 丸善、1977年〕。 1. セシウム塩水溶液に硫酸アルミニウム水溶液を加えると、溶解度の小さいセシウム明礬が析出する。 : 3 Cs+ + 2 Al2(SO4)3 + 36 H2O → 3 CsAl(SO4)2·12H2O + Al3+ このセシウム明礬を再結晶した後、水溶液に少過剰の水酸化バリウムを加え、硫酸バリウムと水酸化アルミニウムを沈殿させる。 : CsAl(SO4)2 + 2 Ba(OH)2 → CsOH + Al(OH)3 + 2 BaSO4 得られた水溶液に二酸化炭素を通じて過剰の水酸化バリウムを炭酸バリウムとして除き、さらに二酸化炭素を通じて得られた水溶液を蒸発乾固して固体を得る。 : 2 CsOH + CO2 → Cs2CO3 + H2O 2. また塩化セシウムから以下の手順で合成される。 塩化セシウムに過剰の硝酸を加え、蒸発させることを繰り返し硝酸セシウムとする。 : 3 CsCl + 4 HNO3 → 3 CsNO3 + NOCl + Cl2 + 2 H2O この硝酸セシウムを白金皿中で4倍量のシュウ酸と加熱反応させシュウ酸セシウムとする。 : 2 CsNO3 + 2 H2C2O4 → Cs2C2O4 + 2 NO2 + 2 CO2 + 2 H2O シュウ酸セシウムを空気中で焼き、分解すると炭酸セシウムが残る。 : 2 Cs2C2O4 + O2 → 2 Cs2CO3 + 2 CO2 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「炭酸セシウム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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