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炭坑節(たんこうぶし)は、福岡県に伝わる民謡である。現在の田川市が発祥といわれる。 もともとは炭鉱労働者によって唄われた民謡で、「月が出た出た月が出た、ヨイヨイ」のフレーズで知られる。もともとは盆踊り唄ではなかったものの、戦後全国的に流行してからは伝統的な盆口説などにとってかわって盆踊り唄として唄われるようになり、現在では盆踊りの最もスタンダードな楽曲として全国に広く浸透している。この曲は、元々は春歌だったともいわれる。 『日本のうた 第一集 明治・大正』P.221によれば、浪花節から派生した俗曲「奈良丸くずし」(大正2年)〔最後の一節が奈良丸の浪花節の節調をそのまま採り入れている。〕の三番の歌詞「月が出た出た月が出た/セメント会社の上に出た/東京にゃ煙突が多いから/さぞやお月様煙たかろう」は東京・江東区での煙突が並ぶ風景を歌い、のちの炭坑節の元となった。〔出典:東京のうた.84 奈良丸くずし 朝日新聞 1968年(昭和43年)5月1日〕 == 唄の種類 == ; ゴットン節(チョンコ節) : 先山と呼ばれた掘り手や、後山と呼ばれた運搬係が唄ったものであり、歌詞の内容は春歌、悪口、自嘲、恋愛など多岐にわたる。節回しは、全国的に流行したチョンコ節という春歌の変化したものである。 ; 石刀唄 : マイト方などと呼ばれた発破係がダイナマイトを仕掛ける際に、ノミで岩盤に穴を開けながら唄ったものである。 ; 南蛮唄 : 坑内の水を汲み出す際に、南蛮という大きなロクロを何人かで押して回しながら唄ったものである。後に花柳界でも唄われ、三味線伴奏が付けられた。なお、山口県の宇部炭鉱でも南蛮唄が唄われたが、それとは別の唄である。 ; 選炭唄 : 運び出された石炭の中からボタと呼ばれる屑を取り除く際に、女性作業員によって唄われたものである。炭坑によって節回しが大きくことなっているほか、場打選炭、機械選炭など選炭の方法によっても節回しや速度が異なる。 ; 座敷唄 : 選炭唄が、田川郡在住の小学校教師であった小野芳香により1910年(明治43年)に編曲されたものである。田川のみならず小倉などの花柳界でも盛んに唄われた。その後、1932年(昭和7年)に後藤寺検番の歌二・後藤寺芸妓連により「炭坑唄」のタイトルで初めてレコード化され、数年後に赤坂小梅のレコードも発売された。ただし、小梅のレコードの三味線伴奏は小倉の花柳界で付けられたものであり、田川のものとは異なる。 ; 流行唄 : 後述 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「炭坑節」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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