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無垢行騰(むくむかばき)〔「むかばき」にあてられる漢字には「縢」(漢字のつくりの部分の下が糸の字)と「騰」(馬の字)の二例があるが、鳥山石燕は「騰」の字を使用している。〕は鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にある日本の妖怪。行騰(むかばき、騎馬遠行の際に用いられた腰から下を覆う毛皮)が妖怪となったものとして、解説では以下のように述べられている。 『曽我物語』に登場する曾我祐成(十郎)・曾我時致(五郎)の父である河津三郎が赤沢山(静岡県)で工藤祐経に暗殺されたとき、身につけていた行縢であると石燕は記しているが詳細は不明である。百器徒然袋にある他の妖怪たちと同様に解説に「夢心におもひぬ」とあることからも、石燕の創作であると考えられている〔。 明確に持ち主が語られており、怨念をもつ対象(工藤祐経)が特定されているが工藤祐経がこの妖怪によって復讐されたという伝説などは見られない〔。 江戸時代に描かれた絵巻物である『百鬼夜行絵巻』の中には(東京国立博物館蔵など)行縢を付けて木馬にまたがっている妖怪が描かれており〔『図説百鬼夜行絵巻をよむ』 河出書房新社、1999年、27頁 ISBN 978-4-309-76103-9〕〔関係性が考えられている。 == 脚注 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「無垢行騰」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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