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無法の世界(''Won't Get Fooled Again'')は、イギリスのロックバンド、ザ・フーの楽曲。1971年にシングルリリースされた。作詞・作曲はピート・タウンゼント。アルバム『フーズ・ネクスト』収録。 ==解説== 「ババ・オライリィ」同様、シンセサイザーを大胆に使用した、テクノとハードロックを融合させた前衛的な曲。アルバム『フーズ・ネクスト』に先駆けてシングルリリースされた。演奏時間が8分半を越える大作だが、シングルバージョンは3分半程度に編集されている。イギリスでは「ピンボールの魔術師」以来のトップ10に入るヒットとなった。本作の宣伝広告には、コルセットをつけて鞭を振るう女装姿のキース・ムーンの写真が使用された〔『エニウェイ・エニハウ・エニウェア』アンディ・ニール、マット・ケント著、佐藤幸恵、白井裕美子訳、シンコーミュージック刊、2008年、231頁。〕。 『フーズ・ネクスト』収録曲の殆どがそうであるように、この曲もタウンゼントが企画したロック・オペラ「ライフハウス」のために書かれた曲である〔レコード・コレクターズ増刊『ザ・フー アルティミット・ガイド』(2004年)78頁。〕。本作のリリース時にはすでに「ライフハウス」の計画は白紙化されていたが、アメリカではシングルに「映画『ライフハウス』より」と記載されていた〔レコード・コレクターズ増刊『ザ・フー アルティミット・ガイド』(2004年)80頁。〕。タウンゼントはこの曲の内容について「革命について異を唱えている歌だ。革命なんて長い目で見ればただの革命にすぎず、多くの人々が傷つくだけだ」としている〔『エニウェイ・エニハウ・エニウェア』アンディ・ニール、マット・ケント著、佐藤幸恵、白井裕美子訳、シンコーミュージック刊、2008年、225頁。〕。 B面曲の「アイ・ドント・イーヴン・ノウ・マイセルフ」は、元々は1970年3月から5月にかけて行われた新アルバム(後に破棄された)のレコーディング時に製作された楽曲で〔『エニウェイ・エニハウ・エニウェア』アンディ・ニール、マット・ケント著、佐藤幸恵、白井裕美子訳、シンコーミュージック刊、2008年、209頁。〕、同年8月のワイト島ロック・フェスティバルでも披露されている。「ライフハウス」とは無関係に作られた曲であるが、シングルリリースのために新たに再録された〔。 1971年4月のロンドン、ヤング・ヴィック・シアターでの「ライフハウス」お披露目ライブで初めて演奏されてから、ザ・フーのライブでは定番の曲となっている〔CD『フーズ・ネクスト/デラックス・エディション』(2003年)付属の解説より。〕。 2006年、アメリカの保守派総合誌ナショナル・レビューの「保守的なロックソング・ベスト50」で1位に選ばれた。タウンゼントはこの曲が「今は保守派に身を置く夢敗れた革命家たちのテーマソング」と評された事に怒り、自身のブログで反論している〔保守的ロックソング・ベスト50、1位はザ・フー「無法の世界」。 〕。 CBSのドラマ「CSI:マイアミ」の主題歌にもなっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「無法の世界」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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