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無知に訴える論証(むちにうったえるろんしょう、羅: argumentum ad ignorantiam)または無知に基づいた論証(英: argument from ignorance)とは、前提がこれまで偽と証明されていないことを根拠に真であることを主張する、あるいは前提が真と証明されていないことを根拠に偽であることを主張する誤謬である。他にも英語では、argument by lack of imagination、appeal to ignorance、negative evidence (消極的証拠)などともいう。 個人的懐疑に基づいた論証 (argument from personal incredulity) は、ある前提を「個人的に」疑問に感じたことを理由としてその前提が偽であると表明すること、あるいは逆にある前提を好ましいと感じたことを理由として真であると表明することをいう。 いずれの論証も次のような構造を共有する。すなわち、ある見方に証拠がないことを理由として、別の見方が真であることの証拠とする。本項目で解説する誤謬は背理法とは異なることに注意が必要である。背理法は、前提が偽であることを証明するために「Aであり、かつAでない」という形式の妥当な論理的矛盾を導き出すものである。 == 概要 == 「無知に基づいた論証」や「個人的懐疑に基づいた論証」では、話者はある事柄が偽または信じがたい、あるいは「個人的に」明白とは言えないと感じ、そのような知識の隙間を「証拠」として自身の選択した別の見方が好ましいとする。このような誤謬の例は次のような書き出しの文章によく見られる。すなわち、"It is hard to see how...,"(どのように……となるかを理解するのは難しいが、……)、"I cannot understand how...,"(私にはどうして……なのかは理解できないが、……)、"it is obvious that..."(……は明らかである。「明らか」という言葉が前提ではなく結論にかかっている場合)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「無知に訴える論証」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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