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モデム(modem、変調復調装置)は、デジタル信号を伝送路の特性に合わせたアナログ信号にデジタル変調して送信するとともに、伝送路からのアナログ信号をデジタル信号に復調して受信するデータ回線終端装置の機能部分をさす。変調・復調を行うことからmodulator demodulatorの頭文字を取って名付けられた。通信方式は、ITU-Tにより標準化されている。 == 概要 == 公衆交換電話網・専用線・利用者が構内に敷設した私設線・無線電話で、通信速度300bpsから56Kbpsの音声可聴帯域周波数 (300 - 3400Hz)モデムが使用される。非可聴音(数百kHz~数MHzの高周波)を使うADSLモデム等に対して、アナログモデムとの呼称もあるが、、一般に認知された表現とはいえない。あるいは通信の途中がデジタル化されていることを前提にした規格ITU V.90、V.92モデムについて、加入側がアナログ回線でアナログモデムと称する場合もある。 光回線の光回線終端装置 (ONU)・ISDN回線のターミナルアダプタ (TA)は、オペレーティングシステムから見たデバイスとしてはモデムとして扱われることがあるが、モデムと呼ばれることはない。 機器の製品形態としては、通信用シリアルポート(RS-232C,USB)を備えた単体の箱型・ドングル型、コンピュータ内部のマザーボード上や拡張カード・PCカードスロットに装着(内蔵)されたものに大別される。通信回線の種類に応じた網制御装置 (NCU) を持つものが多く、誤り検出と再送信・データ圧縮などの機能を持つものもある。 1985年のデータ通信端末機器自由化により、音響カプラによる300bpsから1200bpsのデータ通信の置き換え、パソコン通信・インターネットのアクセスポイントへのダイヤルアップ接続、FAX通信をする手段として電話回線用モデムが、パーソナルコンピュータに内蔵・外付けされたりして普及した。1995年からISDN回線が登場し、ターミナルアダプタのデータ通信は64kbps/128kbpsとなったが、アナログ加入回線自身は主流でありモデムは共存した。 2000年あたりからのADSL・CATVなどのブロードバンド回線の普及によりにより、僻地・離島・海外などの普及の十分でない地域のみで使用されている。公衆無線LAN接続・モバイルデータ通信定額制・インターネットFAXサービスなどの拡充でノートパソコンにも内蔵されなくなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「モデム」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Modem 」があります。 スポンサード リンク
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