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十二指腸(じゅうにしちょう、)は、胃と小腸をつなぐ消化管である。全体の形はC字状で長さは約25cm。十二指腸の名は、ターヘル・アナトミアを解体新書として和訳刊行された際に、新たに作られた医学用語のひとつである。ラテン語では本来 ''duodenum digitorum''(''duodenum''「12」+''digitorum''「指」=「12本の指の幅」)と呼ばれていた。さらにさかのぼると(アルファベット転記:''dodekadaktylos''(''dodeka''「12」+''daktylos''「指」)から来ている。いずれにせよ、この名はこの部分の長さが指の幅の12倍ほどであることに由来する。〔「本来ヤード・ポンド法で『12インチの腸』と表現していたものが、『12本の指の腸』と誤訳された」という説があるが、俗説である。インチという単位の起源が、男性の親指の幅とされるため、12インチでも12本の指の幅でも、意味は同一であるので誤訳とはいえない。強いて言えば「12本の男性の親指」とせず単に「指」としたのが誤訳と言えなくもないが、元の''digitorum''の言葉が単に指という意味しかないので、これは元の言葉の曖昧さをそのまま直訳したと言える。「外部リンク Online Etymology を参照。なおWIkipedia英語版、フランス語版、スペイン語版、中国語版などにもラテン語の「12本の指の幅」の意味についての解説があるので参照されたい。〕。大部分が後腹膜に固定されており、可動性がない。 なお、小腸の一部とする考え方もあり、その場合は空腸と回腸と違い腸間膜に包まれないので無腸間膜小腸と呼称する場合もある。 == 解剖学的区分 == ;上部(第一部): 胃の幽門口の続きで、右へ向かう部位。上部の始まりの部分は十二指腸球部と呼ばれ、肝臓との間に小網が張る。十二指腸球部は潰瘍の好発部位である。 ;下行部(第二部): 十二指腸上部の続きで、下へ向かう部位。ファーター乳頭(大十二指腸乳頭)、副膵管小十二指腸乳頭が開口する。 ;水平部(第三部): 十二指腸下行部の続きで、左へ向かう部位。 ;上行部(第四部): 十二指腸下部の続きで、上へ向かう部位。空腸へ移行する。トライツ靭帯(十二指腸提筋)で上方へ固定されている部位。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「十二指腸」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Duodenum 」があります。 スポンサード リンク
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