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無調(むちょう)、無調性(むちょうせい、, )とは、調性のない音組織のことである。無調は単なる調性の否定でなく、厳密には、調的な中心音(特定の主音・終止音)がない、和声的な分類体系(トニカ‐サブドミナント‐ドミナント)が働かない、全音階的でないといった特色から、旋法性とも峻別される。 == 概要 == 西洋音楽の歴史の中で数世紀の時間をかけて築き上げられた「調性」という名の調的な主従・支配関係に基づく音組織を否定し、19世紀末期から20世紀初頭にかけて新たに形成された音組織の概念である。調性のない音楽のことを無調音楽という。 20世紀の芸術音楽(現代音楽)を特徴付ける最も重要な概念のひとつであり、電子音楽や効果音などの源流にもなっている。一方で、一般聴衆にとっては難解な音楽というイメージがあり、不協和音ばかりが使われた、意味不明で面白くない音楽、というレッテルを貼られることも少なくない。 無調に規律と秩序を与えようと創り出されたものに、「移調の限られた旋法」と「十二音技法」がある(いわゆる全音音階は、移調の限られた旋法の一種である)。その一方で、多調性(複調性・複旋法性)のように、複数の調的・旋法的な音階を同時使用することにより、調的な中心を曖昧にして、伝統的な調性感が働かないように楽曲構成することも可能である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「無調」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Atonality 」があります。 スポンサード リンク
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