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無跋無刊記整版本源氏物語(むばつむかんきせいはんぼんげんじものがたり)とは、源氏物語の版本の一つ。 == 概要 == 江戸時代初期に刊行されたもので、時代的には古活字本による刊行が終わり整版本による刊行が始まった時期の最初のものである。本書の出版時期について、川瀬一馬は「寛永の末年か、あるいはその少し後くらい」とし〔川瀬一馬「物語文学書の江戸期開版について」清水婦久子『源氏物語版本の研究』研究叢書292 、和泉書院、2003年(平成15年)3月1日、p. 10。 ISBN 978-4-7576-0201-4 〕、清水婦久子は「寛永正保頃(1624年 - 1648年)」とした〔清水婦久子「無跋無刊記本源氏物語」『源氏物語版本の研究』研究叢書292 、和泉書院、2003年(平成15年)3月1日、pp. 10-11。 ISBN 978-4-7576-0201-4 〕。刊記も跋文も持たない整版本の源氏物語であることから「無跋無刊記整版本」または「無刊記整版本」の名称で呼ばれている。刊記も跋文も持たないことから出版に致る事情についてはほとんど不明である。装幀も概ね簡素なものであるが、大阪府立大学蔵本のようにまれに流麗な表紙を持つものもある。源氏物語の本文のみを内容としており、後の絵入源氏物語のように挿絵も持たず、首書源氏物語や湖月抄のように注釈も持たない。また後の整版本では普通に行われているような振り仮名・濁点・句読点の付与といったものが全く行われておらず、この点でも整版本よりは古活字版に近いものとなっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「無跋無刊記整版本源氏物語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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