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焼岳[やけだけ]
焼岳(やけだけ)は飛騨山脈の主稜線上にあり、長野県と岐阜県にまたがる標高2,455 mの活火山で、別名は硫黄岳〔加藤鉄之助:硫黄岳 (燒岳) 火山 地學雜誌 Vol.25 (1913) No.11 P755-768_1〕。常時観測対象の火山〔活火山とは 気象庁〕に指定され、日本百名山に選定されている。 == 概要 == 焼岳は隣接する白谷山、アカンダナ山、割谷山と共に焼岳火山群を構成する。この火山群中で現在も活動をしているのが焼岳である。有史後の噴火活動は水蒸気爆発がほとんどで泥流を生じやすい。焼岳は飛騨山脈の中では最も活動の激しい活火山で、約2000年前には最新のマグマ噴火を起こしている。焼岳の溶岩は、粘性が強い安山岩からデイサイト質の溶岩ドームおよび溶岩流とそれに伴う火山灰と火山岩の堆積物で構成される。水蒸気噴火に伴い泥流として土砂を流すことがある。付近では1968年〔1968年11月8日焼岳に発生した群発地震の発震機構について 京都大学防災研究所年報, 1-Mar-1970, 13巻, A, p.133-140〕、1990年〔焼岳火山付近の群発地震観測 京都大学防災研究所年報 1-Apr-1993, 36巻, B-1, p.291-303〕、1998年〔1998年飛騨山脈群発地震後の深部低周波地震群発活動 地震 第2輯 Vol.54 (2001-2002) No.3 P415-420〕、2011年〔飛騨山脈焼岳火山周辺における東北地方太平洋沖地震後の群発地震活動 地震 第2輯 Vol.65 (2012) No.1 p.85-94〕、2014年などたびたび地震群発を観測している。 山域は1934年(昭和9年)12月4日に、中部山岳国立公園の特別保護区に指定された。なお、火山群のうちアカンダナ山は2003年(平成15年)気象庁の活火山見直し作業において、焼岳とは別に単独で活火山に指定された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「焼岳」の詳細全文を読む
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