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熊本 典道（くまもと のりみち、1938年10月30日〔尾形誠規『美談の男――冤罪袴田事件を裁いた元主任裁判官・熊本典道の秘密』p.88（鉄人社、2010年）〕 - ）は、日本の元裁判官、元弁護士。 2007年、合議の秘密を破り、袴田事件の支援者に宛てて「事件は無罪であるとの確証を得ていたが裁判長の反対で死刑判決を書かざるを得なかった」という内容の手紙を書き、その後改めて記者会見を開き同様の趣旨の発言をした。 == 人物 == もともと逮捕状や勾留請求の却下が多い人権派の裁判官として知られ、1968年の袴田事件1審でも1人だけ無罪を主張したが、裁判長を含む他の2人の裁判官の反対で覆され、被告人は死刑判決を受ける〔中日新聞 2010年6月2日:裁く重み 人生翻弄 袴田事件裁判官・熊本さんの半生:静岡(CHUNICHI Web) 〕。この判決を悔やんで半年後に弁護士へ転身し、東京の法律事務所のパートナーとなったが、酒の上でのトラブルが絶えず、「俺は無実の人を殺した。逮捕しろ」と夜中に警察署で暴れたこともあった〔 大酒が原因で体を壊して離婚し、1991年に九州へ移住〔尾形(2010, p.206)〕。肝硬変で入院したが、病室でも酒を飲んでいる有様だった〔〔尾形(2010, pp.182-183)〕。1996年〔尾形(2010, p.206)〕に弁護士登録を抹消。このころの生活については、自ら「弁護士らの知人から借金して食いつないでいた。ホームレスのようなもの」と語っている〔。 2008年には前立腺癌と診断され、2010年には福岡市で生活保護を受けながら細々と暮らしていることが報じられた〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「熊本典道」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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