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牛打ち坊 : ウィキペディア日本語版
牛打ち坊[うしうちぼう]
牛打ち坊牛打坊(うしうちぼう)は、徳島県北部に伝わる妖怪。その名の通り、を殺す妖怪といわれる。土地によっては「牛々入道(うしうしにゅうどう)」、「牛飼坊(うしかいぼう)〔」、「疫癘鬼(えきれいき)」などとも呼ばれる。
== 概要 ==
寛政時代の徳島の古書『阿州奇事雑話』によれば、牛打ち坊は夜更けになると牛小屋などに入り込み、牛馬にわずかな傷をつけただけで死に至らしめたとある。また、牛打ち坊に見入られただけでもその牛馬は病気になり、時にはそのまま死んでしまったという。板野郡栄村(現・板野町)では、牛打ち坊はこのように牛馬を死なせたことから、猛毒を持っているともいわれた。また、牛馬に傷をつけて殺していくことから、血を吸うために傷をつけるともいわれた。襲われた牛馬には血を吸った跡として、必ず2つの牙の跡が残されていたという話もある。正体をはっきりと見た者はいないが、『阿州奇事雑話』にはタヌキに似た黒い獣とある〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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