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納戸(なんど)とは、住宅において普段使用しない衣類や家具・調度品などを収納するための空間。建築基準法で「居室」の基準に適合しないものを言う。 == 起源 == 平安時代の貴族的な建築様式である寝殿造では、出入りする戸以外の開口部がほとんど無い、四方を土壁に囲まれた塗籠(ぬりごめ)と呼ばれる閉鎖的な空間が設けられていたことが、14世紀ごろの絵巻物「慕帰絵(ぼきえ、重要文化財)」に描かれている。この塗籠は寝室としても用いられていたが、高価な宝物を収納していたことから、納殿(おさめどの)とも呼ばれるようになった。 塗籠はその後、天皇の御所では剣璽の間として残り、武家屋敷では江戸時代まで形式的に残ってはいたが、寝室として使われることはなく、大切なものを置く場所になっていた。このような住居の一角に閉ざされた区画を設け、物を収納するという習慣は次第に庶民にも広まり、納戸と呼ばれるようになったと考えられている。〔『日本人とすまい3 しきり』リビング・デザイン・センター、1997年11月7日〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「納戸」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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