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特別啓示(とくべつけいじ、Special revelation)とは、福音派における術語で、キリスト教における救いについての啓示。聖書に啓示されており救贖啓示とも呼ばれる。これに対する語が一般啓示である。 特別啓示とは、神の啓示を理解し、救われるために必要な啓示であり、外的事実としての啓示と、みことばの啓示の2つが必要であるとされる〔『聖書の教理』p.20〕。神は特別啓示を与えられ、また、これを歪曲誤伝から守るために書物とされる道を採用されたとされ、ヨハネの黙示録1:11の記述は、聖書全体にあてはめられている〔岡田稔『基督教』p.73 高志書房〕。 「「キリストは死なれた」これは歴史である。「キリストは私たちの罪のために死んでくださった。」それは教理である。この二つの要素、絶対に引き離しがたく結びつけられているこの要素なくしては、キリスト教は存在しない。」〔ジョン・グレッサム・メイチェン『キリスト教と自由主義神学』角田p.52、吉岡p.41〕〔 ''"Christ died"--that is history; "Christ died for our sins"--that is doctrine. Without these two elements, joined in an absolutely indissoluble union, there is no Christianity.''〕と、言われている。 一方、自由主義神学(リベラル)では一般啓示と特別啓示の区別を否定する〔宇田進著『福音主義キリスト教と福音派』p.128〕。聖書のみことばによる啓示を否定して、業による啓示を主張し、聖書を人間の著作とするジョン・ベイリーらの見解やルドルフ・ブルトマンの非神話化の主張に対して、聖書信仰に立つ福音派は聖書の客観性、史実性を主張する。イエス・キリストの十字架の死と復活は歴史の中で実際に起こったことであり、教理と不可分に結びつけられている。〔『聖書の教理』p.20-22〕〔『聖書の権威』p.32-33〕 カール・バルトはこの理解を取らず、一般啓示と特別啓示の区別を否定して「上から垂直に」啓示がくるという独自の神学を展開し、キリスト一元論と呼ばれることがある〔日本キリスト教協議会『キリスト教大辞典』p.751〕〔『神の啓示と日本人の宗教意識』p.18-19〕。 近代主義ではキリスト教を一歩進んだユダヤ教とみなすことがあるが、岡田稔はその見解を否定し、ユダヤ教は旧約とは異なっており、旧約聖書以後のユダヤ教において、いかなる特別啓示も神学的進歩も、客観的な歴史としての啓示的な意味をもつ事件もなかったと述べている。〔岡田稔『キリストの教会』p.107-125、小峯書店〕 ==脚注== 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「特別啓示」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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