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犬釘(いぬくぎ、 レイルロード・スパイク、あるいは、あるいは単に)とは、鉄道のレールを枕木に固定する締結装置の一種で、鉄道の黎明期から長きに渡って使われている、専用の「釘」である。 呼称の由来は、初期に日本に入ってきたヨーロッパ型(イギリス型)のレール固定用釘の、釘頭部のレールまたはプレートを押さえる部分が犬の鼻を、釘を引き抜くための両側の突起が同じく垂れた耳を連想させることからそう呼ばれるようになった。 イギリス型のそれをあえて英語で指す時は「」と呼ばれる。それに対して、アメリカのくぎの釘頭部はまるっぽく亀のような形をしているので「」と呼ばれている。近年の日本の鉄道では、丸っぽい、亀のような形をした釘のほうがむしろ一般的である。 時代とともに改良が進み、製法は鋳造から鍛造へ、頭部形状も扁平な半球状へと変化していったが、いずれも釘本体の水平断面は「回り止め」効果のある四角形である。 犬釘は枕木に直接打ち込まれることで、枕木上のレールを押さえつけて固定する。しかし、振動によって緩みやすいこと、再度打ち込んでも同じ拘束力が発揮できないこと、また、枕木側にも割れや腐朽など天然材ならではの問題があり、列車の高速化や高頻度化を果たす上で大きな障害となっていった。 これらの問題を解決するため、木製枕木と犬釘は幹線をはじめとして次第に使われなくなり、代わりにPCコンクリート枕木やスラブ軌道、締結装置にはボルトと板ばねの組み合わせか、ロール形ばねが用いられるようになった。 ファイル:Inukugi.jpg|犬釘(ヨーロッパ型。イギリスなど) ファイル:Spike 001.jpg|明治時代に国産化されたものと同型の犬釘。 ファイル:Railroad spikes.JPG|2本の未使用の犬釘と、1本の使用されて腐食した犬釘。背景のスケールはインチ表示。 ファイル:Spikes 002.jpg|使用状況 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「犬釘」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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